マイホームと騒音問題

マイホームと騒音問題

こんにちは。
ギフトホーム代表の佐竹です。
今回は「住宅と音」の問題について考えます。

マイホームと騒音問題

マイホームを計画するにあたって、利便性から考える土地探しというテーマでコラムを書きました。生活利便性と交通利便性から考える土地探し、その中でも騒音の問題というのが含まれています。周辺環境の中で気になる問題の一つが「音」。今回はその音について考えます。

土地探しのコラムでもお伝えしましたが、購入を検討している土地の調査は入念に行う必要があります。家もそうですが、土地も簡単には変えることが出来ません。念には念を入れて調査しすぎるくらいでも丁度いいと私は考えています。特に平日にお勤めの方は休日しか土地の調査に行けない場合があります。しかし休日は閑静な住宅街だと思っていて、いざ家を建てて住んでみたら、少し離れた場所に工場があり、平日の昼間の音が意外に聞こえてきたり、平日の夜も残業で９時くらいまで工場が稼働していてテレビの音が聞こえない、なんてことも。
工場だけではありません。幹線道路が近く、遮る建物等が無い場合車の騒音が気になる場合があります。また、幹線道路沿いだが遮る建物があるためにあまり騒音は気にならなかったが、建物が解体されたことで騒音がまともに家まで届くようになってしまった、という例もあります。

時間帯で変わる音の問題

暮らしの中で聞こえてくる音の問題には、曜日や時間帯によって変わるものです。平日の朝、通勤時間帯、日中、夕方の通勤時間帯、夜、深夜。土曜、日曜、祝日の朝、昼、晩など。平日の昼間は仕事で家族が家にいないのであれば、平日の昼間の音はそれほど問題にはならないかもしれません。しかし平日の夜、しかも寝る時間帯に聞こえてくる音が気になるものであったら、生活に支障がでる恐れもあります。例えばすぐ近くにコンビニがある場合。深夜勤務の人たちがたくさん利用するコンビニですと、深夜の人の話す声が気になってしまうかもしれません。

多少の音であれば気にならないという方もおられるかもしれません。しかし、それが毎日のことであったり、毎晩毎晩聞こえてくる状況になった場合それがストレスになってしまうとも限りません。これは事前に調査をしていても意外に気づかない場合も多くあり、住んでみてやっと分かるということも多いものなのです。

音のトラブル「生活音」「交通音」

音のトラブルとして「生活音」と「交通音」に分けることが出来ます。

生活音

生活音は大きく分けて住宅と非住宅の二つがあります。住宅の音とは、自宅で流すオーディオの音量の問題や、洗濯機、トイレを流す音も含まれます。場合によっては目覚ましの音さえトラブルの種になりかねません。これはお隣から聞こえてくる音もそうなのですが、自分の家から出ている音も同じようにまわりに迷惑をかけている場合がありますので、注意が必要です。もう一つは非住宅の音。これは先ほどのコンビニや公園、学校などの施設がある場合がそうです。以前ニュースで住宅街にこども園を建設すのに反対運動が起こったというニュースが出ましたが、まさにこれに該当します。

交通音

交通音で問題になるのは電車と車。電車の場合は、線路沿い、駅周辺が気になるポイントです。線路沿いは電車の通過時の音と踏切音、カーブなどでの汽笛音が気になるでしょう。駅周辺ですとそれに加えて駅のアナウンスや発車ベルなどの音が気になります。また、乗降客の話し声も気になるポイントです。
車の騒音は、前にも出てきましたが、通勤時間帯、幹線道路ですと大型車両の通過、工場が近くにある場合はその工場からの出入りの車両が家の横を毎日通り過ぎることもあり、これは騒音もそうですが、振動の問題や、そもそも交通事故の危険性もあります。大きな通りに面していますと、緊急車両が通過することが多くなりますので、緊急車両が発するサイレンもとてもよく聞こえてしまいます。

入念な現地調査と自分で出来る解決策

すごくよい土地だと思っても、音の問題はなかなか分からないものです。自分が現地に行った日時とは違う時間帯に、思わぬ音が発生していたりしますので、住んでみないと分からないことも多いのも事実です。しかし、可能な限り現地調査をして少しでも不安を解消しておきましょう。これから何十年もここで住み続けるのです。平日も何日か有給をとって対象の土地の周辺を散策しましょう。
騒音の問題は大なり小なり、どこの地域でもあるものです。それが耐えられる耐えられない基準は各家族にあると思いますが、自分たちで出来る解決策もあります。それは家の防音性能を上げることです。通常の窓よりも防音性能の高い窓にしたりすることで騒音が軽減できますし、実際にピアノ教室を自宅でやられているところでは吸音材を壁に貼ることで外への音の問題を縮小しています。
音の問題が少しでも気になる方は、工務店や建築家など専門家に相談して防音対策をすることも方法の一つです。せっかくのマイホームです。音の問題も解決して笑顔あふれる家にしたいですね。

 

 

 

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