ワクワクする土地

2025年04月16日

〜高低差にこそ可能性がある〜

はじめに〜一見“使いにくい土地”が教えてくれること〜

家づくりをはじめる第一歩として、多くの方がまず悩むのが
「土地選び」です。特にご予算と希望エリアのバランスで
悩まれている方は少なくありません。ネットや不動産屋さんに
相談しても、「なんだかピンとこないなあ」という
土地ばかり…なんて経験、ありませんか？

でも実は、その「パッとしない土地」の中にこそ、
プロの目から見ると“ワクワク”する可能性が
眠っていることがあります。今回は、そんな“宝の原石”
のような土地に出会ったときの見方や、家づくりの
工夫についてお話ししたいと思います。

なぜ高低差のある土地は敬遠されがちなのか？

例えば、大垣市周辺で土地を探していると、価格の安い
物件には「高低差あり」「道路より上がっている」
「有効面積が少なめ」などの記載がついていることが
多く見られます。これらの土地は、いわゆる“整形地”や
“平坦な土地”に比べて人気がなく、「建てにくそう」
というイメージを持たれがちです。

しかし、そんな高低差のある土地には、土地価格が安く
抑えられるという大きなメリットがあるのです。
大切なのは、その土地をどう活かすか。その“余白”
こそが、工務店として私たちが腕をふるえる出番でもあります。

築山（つきやま）という選択肢

高低差のある土地に家を建てる場合、土留めの擁壁や
ブロック積みを想像する方が多いかもしれません。
もちろんそれも一つの方法ですが、費用は
思っている以上にかかることも。

そこでご提案したいのが「築山（つきやま）」
という発想です。これは土を自然な形で盛り上げて、
緩やかに傾斜をつくる手法。土留めを人工物で
固めるのではなく、自然な地形を活かしながら
仕上げることで、お庭としてもやさしい印象になります。

例えば、駐車スペースとの間に段差がある場合でも、
築山を利用すれば、境界をナチュラルに演出しつつ、
費用も抑えることができるのです。

プロの目線で“価値のタネ”を見つける

高低差があるだけで「この土地はやめておこう」
と判断するのは、もったいない話です。
そこに少しの工夫と発想の転換が加われば、
“他にはない個性ある暮らし”を実現できる
可能性があります。

実際に私たちが手がけたあるお宅では、価格が
相場よりずっと安い土地を活かし、築山や植栽で
高低差を上手に取り入れた外構計画を採用。
結果的に予算内で希望以上の住まいを
叶えることができました。

土地は“完成品”ではありません。その土地に、
どんな暮らしを乗せていくか。それを一緒に
考えることが、私たち工務店の仕事だと思っています。

〜「不利」を「魅力」に変える家づくり〜

どんな土地にも“ワクワクのタネ”は潜んでいます。
大切なのは、その土地をどう見つめ、どう育てて
いくかです。高低差のある土地が「くず土地」
に見えるか、「可能性に満ちた素材」に見えるかは、
設計と発想次第。

これから土地探しを始めようとしているあなたへ。
もし「ちょっとクセのある土地」に出会ったら、
「これは面白くなりそうだ」と感じてみてください。
そして、そんな時はぜひ私たちのような
地元の工務店にもご相談ください。

家づくりは、土地選びの時点からすでに始まっています。
その最初の一歩から、一緒にワクワクしていきましょう。

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