命を守る耐震性能

2025年03月08日

命を守る耐震性能

「強い家」をつくるために

家は、ただの建物ではなく、大切な家族を守る
「シェルター」の役割を果たします。特に、
日本は地震が多い国。耐震性能をしっかり
考えた家づくりをすることは、安心して
暮らすための大前提です。では、どのような基準で
耐震性能を考えればよいのでしょうか？

耐震等級3は必須、その上を目指すなら…
耐震性能には「耐震等級」という指標があります。
その中でも耐震等級3 は、現在の建築基準法で
求められる最低限の耐震性能（耐震等級1）の
1.5倍の強度を持つ構造です。これは、消防署や
警察署など防災の要となる建物と同じ水準で、
非常に高い耐震性を誇ります。

しかし、本当に「安心できる家」を求めるなら、
さらに上の基準『許容応力度計算済み』の
耐震等級3 を目指すべきです。これは、単に
耐震等級3をクリアするだけでなく、より詳細な
構造計算（許容応力度計算）を行い、安全性を
数値で証明する方法です。これにより、
柱や梁、接合部などの強度がより正確に検証され、
地震に対する確かな強度を確保できます。

「コスト優先」が招く落とし穴
最近の建築コストの上昇を受け、「コストを抑えたい」
という気持ちは当然です。しかし、耐震性能に
関わる部分は絶対に削るべきではありません。
なぜなら、家が倒壊してしまったら、そこで
暮らす人の命に関わるからです。

たとえば、建築費用を抑えるために耐震等級を
1や2に下げたり、簡易な計算で済ませて
しまったりすると、いざ大地震が起きた際に
倒壊リスクが高まります。「もっとしっかりした
家にしておけばよかった…」と後悔しても、
取り返しはつきません。

家づくりにおいて、「安全」は何よりも
優先すべきポイントです。

「耐震等級3＋許容応力度計算」の家がもたらす安心感
では、「許容応力度計算済みの耐震等級3の家」
にすると、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか？

大地震が来ても倒壊しにくい
住宅の耐震性が高いと、揺れに耐えられるため
家が崩れずに残る可能性が格段に上がります。
地震の被害を最小限に抑えられ、
命を守ることにつながります。

地震保険の割引が受けられる
耐震等級3の住宅は、地震保険の割引が適用
されることが多く、長期的に見れば経済的な
メリットもあります。

資産価値が落ちにくい
地震に強い家は、中古市場においても評価が高く、
将来的な資産価値が維持しやすいというメリットがあります。

「安心な家」は未来への投資
家づくりは「今」の快適さを考えることも
大切ですが、「未来の安全」を見据えることが
何より重要です。地震はいつ起こるかわかりません。
いざというときに「この家でよかった」と
思えるよう、耐震性能を最優先に考えることを
おすすめします。

「コストを下げる」のではなく、
「本当に必要なところにお金をかける」
ことが、後悔しない家づくりの秘訣です。

あなたとご家族が、安心して長く暮らせる家
をつくるために、ぜひ耐震性能について
真剣に考えてみてください。

家族の健康と暮らしを守る

高気密高断熱高耐震の家