設計者の勝手な外構計画

2023年10月12日

ギフトホーム佐竹です。

本日は、とあるリフォーム工事の第二部が
スタート。第一部は工程通り順調に進み、
昨日工事が完了しました。第二部の
工事も工程通り順調に進むことを願います。

さて本日は、植栽について

住宅といえばやっぱり庭。庭がないと
家庭になりません。なんてことも
いわれますが、庭や外構は住宅と
一体で考えたいもの。

外構工事はいろんな要素があります。
駐車場やカーポート、門扉にフェンス、
ブロック塀、コンクリートやアスファルト、
あとは植栽ですね。

家を建てるのであれば、せっかくなので
木の一本でも植えてみたいと思うのが
人情でしょう。

中には緑だらけで管理が大変
だろうなあと思う家もありますし、
木が一本もない家ももちろんあります。

植栽、木を植える場合、その植栽は
何年先まで想定してますでしょうか。

樹木の寿命は短いもので20年程度に
なります。長いものだと数百年生き
続けるものもあります。伊勢神宮に
行くとものすごく太く長い木が間近で
見ることができます。

数百年の寿命ということは、人や家
よりも長寿になります。しかし家の
建て替えをする場合、樹木も撤去して
しまうことが多いです。中には生えて
いる樹木を活かした設計を依頼される
場合もありますが少数派です。

昔の公共の設計などでは、建物と
一緒に樹木の成長も見据え設計
されることもあります。できた当初は
樹木がまだ若いけど、50年経過
すると樹木も成長し、その樹木が
あるからこそ建物が映える。

住宅の場合などは、家が完成し、
外構工事も終わって完成。その後に
手を加えていくということはほとんど
なかったりしますし、そんな余裕の
ない土地がほとんどです。

一番よくないのが、成長する樹木を
境界近くや住宅の近くに植えてしまうこと。

樹木が成長した30年後には管理
できないものになってしまっている家を
たまにみかけます。

こういったことがありますので、外構の
植樹計画はプロを交えた方がよい
庭ができます。

あとは、お施主さんが樹木の手入れに
思い入れがあるかどうか。

設計者のエゴで勝手に外構計画に
自分勝手な植栽計画を持ち込み、
数年後お施主さんが困っている
という話もたまに聞きます。

見た目はきれいでいいなと思ったけど、
落ち葉がすごくて毎年掃除するのが大変。
芝生も刈ればきれいで気持ちいいん
だけど、芝刈りの道具も用意しないと
いけないし、時間もかかる。庭師さんを
頼むのもお金もかかるし・・・。

樹木も生き物です。成長もするし
季節によって変化もします。数年後～
100年後も考えて外構工事を計画
してほしいと思います。難しい話ですが。

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