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注文住宅の購入予算の決め方とは?注意点などを解説します!

注文住宅の購入で頭を悩ませるのが購入予算です。

今回は注文住宅の購入予算を決める理由、総予算の決め方、予算オーバー時の対処法などをお伝えいたします。

もくじ

1.全国平均から見る、注文住宅の予算

2.注文住宅の総予算を決める理由

2-1 予算不足を防ぐ

2-2 予算の抑えすぎを防ぐ

3.注文住宅の総予算を決定する

3-1 自己資金をいくら出すかを確認する
3-2 住宅ローンの借り入れ可能金額・月々の返済額を確認する

3-3 土地・建物・諸費用のバランスを確認する

4.予算が足りないときの対処法

4-1 商品のグレードを下げる

4-2 延べ床面積を減らす

4-3 土地を再検討する

4-4 収入合算を検討する

5.まとめ

1.全国平均から見る、注文住宅の予算

住宅金融支援機構「2021年度 フラット35利用者調査」によりますと、注文住宅の所要資金の全国平均は3,572万円、土地付注文住宅では4,379万円となっております。ちなみに東海圏では、注文住宅のみが3,650万円土地付注文住宅では4,379万円となっています。
これはフラット35利用者のみの統計ですが、グラフをみますと、注文住宅も土地付注文住宅も2011年からほぼ毎年上昇しています。

【参考URL】
住宅金融支援機構「2020年度フラット35融資利用者調査」

2.注文住宅の総予算を決める理由

注文住宅を建てる時に、まずやっておきたいことが「資金計画」です。なぜ資金計画をして総予算を決める必要があるのかをお伝えいたします。

2-1 予算不足を防ぐ

注文住宅を建てるには、土地が必要になります。そしてその土地に建てる建物。諸経費もかかることを忘れてはいけません。これらの総額が総予算になりますが、要望を入れ込みすぎると簡単に予算不足になってしまいます。
予算不足を補うためには、住宅ローンの借り入れ金額が大きくしたり、子どものために残しておいた預貯金を頭金にするなどが必要になります。これらは月々の返済額が大きくなったり、子どもの教育費を満足に出せないなどの事態になってしまいます。

2-2 予算の抑えすぎを防ぐ

予算が余るのならば、何も問題がないような気がします。住宅ローンの返済も楽になりますし、余ったお金は他のことに仕えます。
しかし、あまりに予算を抑えすぎると、後悔することもあることを覚えておきましょう。
予算を抑えて後悔したこと
・もう少し広い土地にすればよかった
・リビングをもう少し広くすればよかった
・床材を変更すればよかった
・断熱・気密にお金をかけるべきだった
・理想のキッチンにすればよかった
せっかくの注文住宅です。予算内であなたの理想を叶えましょう。

3.注文住宅の総予算を決定する

注文住宅を建てるときの、総予算の決め方をみていきましょう。

3-1 自己資金をいくら出すかを確認する

自己資金をいくら出すことができるかを確認しましょう。自己資金はゼロでも問題はありませんが、自己資金を入れることができれば、住宅ローンの負担は減りますし、金利が低くなる場合もあります。
自己資金は以下の項目があります。
・手元にある現金(預貯金)
・親類からの援助(贈与)
・現在住んでいる住宅の売却
もちろん現在手元にある現金をすべて自己資金として使ってしまうと、子どもの教育費やいざという時のための生活費などが捻出できなくなりますので、これらを含めて決定しましょう。
自己資金で支払いが必要な費用を把握しておこう
土地購入費用や、住宅建築工事費用は住宅ローンでまかなうことができます。しかし住宅ローンに含むことができない支払いもありますので、注意が必要です。
自己資金で支払いが必要な費用
・土地売買契約・新築請負契約の手付金(工事会社により変わります)
・引越費用・家具家電購入費用
住宅ローンに含むことができる費用・含まれない費用を事前に確認しておきましょう。

3-2 住宅ローンの借り入れ可能金額・月々の返済額を確認する

住宅ローンをどの程度借りられるのか?月々の返済金額はいくらになるか?を確認します。
年収から借り入れ金額・月々の返済金額を把握する
住宅ローンを借りる時に、どのくらいの金額を年間で返済することができるのかをみる指標として「返済負担率」というものがあります。
返済負担率は、「年収に占める年間返済額の割合」のことをいいます。
一般的に住宅ローンの返済負担率は400万円未満は30%、400万円以上は35%とされています。
では、年収別にシミュレーションしてみましょう。

 

年収  年間返済額 月々の返済額 借入可能額 総返済額
300万円 90万円 約7.5万円 2,530万円 3,150万円
400万円 140万円 約11.7万円 3,946万円 4,914万円
500万円 175万円 約14.6万円 4,924万円 6,131万円
600万円 210万円 約17.5万円 5,903万円 7,351万円
700万円 245万円 約20.4万円 6,881万円 8,568万円
800万円 280万円 約23.3万円 7,859万円 9,786万円
900万円 315万円 約26.2万円 8,837万円 11,004万円
1,000万円 350万円 約29.2万円 9,849万円 12,264万円

※借入期間35年、全期間固定1.30%、ボーナス返済なし、返済負担率35%(年収300万円は30%)

 

今回は返済負担率を35%で設定しましたが、各金融機関により返済負担率の設定は変わります無理のない返済をするのであれば返済負担率は25%がひとつの目安になります。設定金利によっても変わりますので、各自借入予定の住宅ローンに合わせましょう。注文住宅を依頼する工務店に相談するのもよいでしょう。

3-3 土地・建物・諸費用のバランスを確認する

自己資金と住宅ローンの借入可能金額がでたら、土地・建物・諸費用のバランスをチェックしましょう。注文住宅を建てる地域の土地の価格に大きく左右されますが、まずは住みたい家の価格を知ることが第一です。総予算が3500万円の場合、諸経費を300万円とすると、残りが3200万円です。建てたい住宅の価格が2400万円だとすると、かけられる土地の価格は800万円ということになります。
ここで土地の購入から始めてしまい、1500万円の土地を購入したとすると、建物にかけられる予算が1700万円になってしまいます。1700万円で理想の家が建てばよいですが、もしかすると住宅そのものが建たない可能性もでてきます。
土地・建物・諸費用のバランスと総予算のバランスを行ったり来たりしながら総予算を決めていきましょう

4.予算が足りないときの対処法

最終的な総予算を決定するのですが、よく起こるのが予算オーバー問題。住宅ローンの想定内で収まるのであれば問題ありませんが、大幅に予算オーバーしてしまった場合は対策をする必要があります

4-1 商品のグレードを下げる

住宅会社には、数種類のグレードの家(商品)を持っています。現在見積りしている商品よりもお値打ちな商品がないか聞いてみましょう。他の住宅会社で見積りをとることもおすすめです。ただし価格が下がるということは住宅仕様も下がりますので、仕様の違いはキチンと把握しましょう。

4-2 延べ床面積を減らす

住宅は延床面積が減れば、価格は安くなります。そのため、あまり使うことがなさそうな和室の面積を減らしたり、LDKを少し小さくしたり、廊下をなくしたり、吹き抜けをなくしたり、2Fのトイレをなしにしたり、バルコニーを削ったりとできることはたくさんあります。
絶対外せないものと妥協できるものを考えて設計に反映してもらいましょう

4-3 土地を再検討する

土地も建物と同じで面積が小さくなれば安くなります。ただ思ったような面積の土地がすぐ出てくるとは限りません。エリアを変えてみたり、少し広めにエリアを拡大してみるなど、他のエリアにも目を広げてみます。
土地は単体で見るのではなく、住宅会社と一緒に探してください。安いと思った土地が後で思わぬ高い出費がかかる、なんて話はたくさんあります。

4-4 収入合算を検討する

ご主人、もしくは奥さんのみで住宅ローンを組もうとすると自分たちが思う予算に届かないかもしれません。ご主人がメインで奥さんもパートで働いている場合、同居する家族が定期収入をもっている場合は収入合算などが適用できるケースがあります。どうしてももう少し予算を拡大したいときは検討しましょう。

5.まとめ

今回は、注文住宅の予算の決め方についてお伝えしました。
住宅の予算は、つまるところ、自己資金+住宅ローンの借入額で決まりますこの合計額が、土地・建物・諸経費よりも大きければ何も問題はありません。しかし世の中すんなりこの総予算が決まるご家族はいません。希望の土地や要望を詰め込んだ住宅仕様で予算をみるとオーバーすることは多々あります。
それを修正していくことも注文住宅の楽しみのひとつです。思い出のひとつとなりますので、ご家族でよく話し合っていただくとよいと思います。この記事を参考に素敵なマイホームが建つことをお祈りしております。

 

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