換気はなぜ必要になったか

2023年03月13日

ギフトホーム佐竹です。
本日は、午前中改修工事の
打ち合わせに行ってきました。
床がフワフワするとのことで、
フローリングの増し張りの
お見積り。
午後からは先日現場調査に
行った現場の図面書きと
見積りの段取りをしておりました。

さて、本日はシックハウスについて

建築基準法で住宅には
24時間連続して換気することが
義務付けられています。

この法律ができた一番の理由は
シックハウス対策のためになります。

50年以上昔の家は、隙間風が
多く、窓を閉めていても勝手に
換気ができていました。
もちろん冬は寒いです。

その後、アルミサッシの普及や
耐力面材の普及により
住宅の気密性能は上がって
いきました。
Ｃ値でいうと5.0くらいに
なりましょうか。

その頃登場したのが、
内装建材の新建材。
ビニールクロスや
合板フローリング、
化粧ベニヤなどがそうです。

新建材による化学物質や微粒子、
揮発性有機化合物などが原因で、
一定期間居続けることによって
慢性的な健康被害が起こります。

最初は原因が分かりませんでしたが
だんだん明らかになってきました。

そしてシックハウス対策ができました。

家の中をしっかりと換気することが
出来れば、シックハウスの原因になる
物質が発生してもどんどん室外に
排出されるというわけです。

シックハウス対策の物質はたくさん
ありますが、これらの物質の許容濃度を
設定し下回るように換気します。

ということは、これらの化学物質が
出ない自然素材を使用すれば
換気は少なくて済むことになります。

シックハウス対策で出てきた
換気の義務化ですが、
排出するのは化学物質だけでは
ありません。

ＣＯやＣＯ２なども
人の健康に影響を与えます。

最近では、この新建材の
化学物質よりも健康に
影響を与えるのが
室内温湿度ということも
分かってきました。

もちろん化学物質の
浮遊はないに越したことは
ありません。
新建材からの有害物質は
どんどん揮発していき10年で
ほぼ出尽くしてしまうと
思っても差し支えありません。

私自身は現在はシックハウス対策の
自然素材に目を向けるよりも
まず温湿度を意識した
気密断熱を優先したほうが
よいと考えています。

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