住宅ローンを組む前に知っておくべきこと

2025年05月12日

住宅ローンを組む前に知っておくべきこと

～理想の住まいを実現するために、まずは正しい準備を～

「そろそろ家を建てたい」「リフォームで住みやすくしたい」
と思ったとき、避けて通れないのが“お金”の話。
特に住宅ローンは人生で最も大きな借り入れになることが多く、
不安を感じる方も少なくないと思います。
今回のコラムでは、これから住宅の新築やリフォームを
考えているあなたが、住宅ローンを組む前に知っておくべき
5つのポイントを、私の経験をもとに、
わかりやすくお伝えします。

【1：返せる額ではなく、借りられる額に惑わされない】

金融機関で住宅ローンの相談をすると、「これだけ借りられますよ」
と、年収に応じた最大限の借入可能額を提示されます。
でも、ここに落とし穴があります。
大切なのは“いくら借りられるか”ではなく、
“いくらなら無理なく返せるか”。将来の教育費、
車の買い替え、趣味や旅行、そして急な出費
――人生には住宅以外にも多くの支出があります。
理想の家を手に入れても、生活が苦しくなるのでは
意味がありません。返済可能額は「月々の家計に
無理がないこと」が基準です。

【2：金利の違いで、総返済額が大きく変わる】

金利は住宅ローンを語るうえで欠かせない要素です。
たとえば同じ3,000万円を借りても、金利が1.0％違うだけで、
返済総額は数百万円単位で変わってきます。
現在は超低金利時代といわれていますが、変動金利には
将来の金利上昇リスクがありますし、固定金利は安心感が
ある反面、初期の金利がやや高めです。
どちらを選ぶかは、ライフプランとリスク許容度によって
異なります。無理なく、安心して支払いを続けられる
仕組みを選びましょう。

【3：諸費用を忘れずに】

住宅ローンの話になると、どうしても「建物価格＋土地代」
に目が行きがちですが、実は“その他の費用”も意外と
大きな額になります。
たとえば、登記費用、火災保険料、ローン手数料、
引っ越し費用など、ざっと見積もっても数十万〜百万円以上に
なることも珍しくありません。
これらを自己資金でまかなうのか、ローンに含めるのかも、
事前にしっかり検討しておきたいところです。

【4：借入先は「金利」だけで選ばない】

金融機関によって住宅ローンの特徴は大きく異なります。
確かに金利の低さは魅力的ですが、それだけで決めて
しまうと後悔することも。
たとえば、繰り上げ返済の手数料や条件、団体信用生命保険の
内容、審査スピードや対応の丁寧さなども、
比較すべきポイントです。
「担当者がきちんと話を聞いてくれるかどうか」も、
実はとても大切です。家づくりと同じく、“人”で
選ぶのも一つの視点です。

【5：未来の自分に、ちゃんと説明できるか】

私は家づくりの打ち合わせのとき、お客様によくこう
お聞きします。「このお金の使い方、10年後の自分に
胸を張って説明できますか？」と。
その答えが「YES」なら、きっと間違っていません。
逆に、少しでも不安や違和感があるなら、一度
立ち止まって考え直してみるべきです。
住宅ローンは長い付き合いになります。後悔しないためには、
“納得感”のある選択が何よりも大切です。

家づくりやリフォームは、人生の中でも特別なプロジェクトです。
そのスタートラインに立つ前に、住宅ローンについての
正しい知識と視点を持つことが、成功のカギになります。
わからないこと、不安なことがあれば、どうぞ気軽に
ご相談ください。私はいつも「誠実に、そして親身に」
をモットーに、お客様と向き合っています。
あなたの理想の住まいづくりが、安心と希望に
満ちたものになるよう、心から応援しています。