シニア世代の快適生活を支えるリフォーム提案

2025年11月15日

シニア世代の快適生活を支えるリフォーム提案

年齢を重ねると、
これまで住み慣れた家にも
少しずつ不便さを感じることがあります。
階段の上り下り、浴室の段差、
照明の暗さなど、
若い頃には気にならなかったことが、
いつの間にか日常の負担に
なっていることも少なくありません。
今回は、シニア世代が
快適に暮らし続けるための
リフォーム提案を紹介します。

■段差をなくして「つまずかない家」に

まず注目したいのが「段差解消」です。
玄関や廊下、トイレや浴室など、
家の中には意外と多くの段差があります。
小さな段差でも、
転倒のきっかけになることがあります。

段差をなくすバリアフリー化は、
床の高さをそろえることで実現できます。
また、玄関には緩やかなスロープを設け、
将来的に車いすを使うことになっても
対応できるようにしておくと安心です。

■浴室とトイレの安全性を高める

滑りやすい浴室や、
狭いトイレは転倒リスクが高い場所です。
安全性を高めるには、
手すりの設置が欠かせません。

浴室では、
出入り口付近と浴槽の縁に手すりを設け、
床材は滑りにくい素材を選びましょう。
トイレも同様に、立ち座りを補助する
L字型の手すりを取り付けると安心です。
また、冬場のヒートショック対策として、
浴室暖房や脱衣所の断熱改修も
検討しておくとよいでしょう。

■明るく見やすい照明計画に

視力の変化により、
若い頃よりも光を多く必要とします。
暗い照明のままだと、
物の影や段差が見えにくくなり、
つまずく危険が高まります。

リフォームの際は、
照明の明るさや配置を見直すことが大切です。
廊下や階段には足元灯を設け、
夜間でも安全に移動できるようにします。
また、リモコンや人感センサー付き照明を
採用すると、使い勝手が向上します。

■将来を見据えた間取りの工夫

シニア世代のリフォームでは、
「これから先」を考えることも大切です。
1階に寝室を設け、
生活の中心を上下移動のない動線に
まとめることで、
将来的な体力の変化にも対応できます。

また、家族が泊まりに来たときに
柔軟に使える和室を残しておくなど、
今後のライフスタイルに合わせた
設計を考えておくと安心です。