グリーントランスフォーメーション

2025年01月03日

グリーントランスフォーメーション

未来の住まいをデザインする

「家づくり」において、
これから欠かせないキーワードの一つが
「グリーントランスフォーメーション（GX）」
です。
GXとは、地球環境への負荷を減らす
暮らしや建物を提案し、
社会全体の持続可能性を高めていく動きを指します。
住宅の新築やリフォームを考える際、
GXを意識することで、
環境にも家計にも優しい住まいを実現できます。
今回は、GXに基づいた
家づくりのポイントをお伝えします。

日中の電力を活用した暮らし方

現在、日本の電力事情には
「ねじれ」が生じています。
太陽光発電の普及によって、
日中の電力供給が余剰となる一方、
私たちが購入する電気料金は
夜間割引制度の影響で夜の方が
安いという状況です。
この矛盾を解消するため、
GXの流れでは
「日中の電力をもっと有効に使おう」
という提案が進んでいます。
たとえば、新しい規格の
「おひさまエコキュート」は、
昼間の余剰電力を活用して
お湯を沸かす仕組みです。
これにより、電力の効率的な利用が
可能になるだけでなく、
昼間の電気を活かした
持続可能な暮らしが実現します。
こうした機器を採用することで、
日々のエネルギー消費が最適化されます。

GXに対応する家の性能を重視する

エコカーや蓄電池などの設備機器は、
時代の進化に合わせて10年ごとに
買い替えが可能です。
しかし、住宅そのものは30年以上
使うことが一般的です。
そのため、GXに対応した性能を持つ家を建てることは、
長期的に見て非常に重要です。
近年、ZEH（ゼロエネルギー住宅）
を超えるLCCM（ライフサイクルカーボンマイナス）住宅が
注目されています。
これは、建設から運用、
廃棄までのライフサイクルで排出する
二酸化炭素をマイナスに抑える住宅のことです。
補助金制度の復活も予想されており、
高性能住宅への移行が
ますます進むと考えられます。

価格高騰時代の家づくり戦略

建築費用が上昇している昨今、
GX対応の家を建てることに
費用面での不安を感じる方もいるでしょう。
しかし、高性能住宅は初期費用が高い分、
エネルギーコストの削減や
健康的な住環境によるメリットが得られます。
また、長期的な視点で見れば、
設備の修繕や改修頻度を抑えられるため、
結果的に経済的です。
これから家を建てる方は、
「高性能で高効率」をキーワードに、
将来の暮らしを見据えた
選択をすることが大切です。

GXは、地球環境と私たちの暮らしを
豊かにするための新たな一歩です。
エネルギーの有効活用や高性能住宅の普及は、
私たちの生活をより快適で
持続可能なものに変えてくれます。
これから家を建てる方、
リフォームを考えている方は、
時代に合った選択を取り入れ、
未来を見据えた住まいを作りましょう。
これが、家族にも地球にも優しい
家づくりの第一歩です。