大手ハウスメーカーの気密測定

2025年01月04日

大手ハウスメーカーの気密測定

家づくりを検討中の皆さん、
家の性能を左右する重要な要素のひとつに
「気密性」があります。
この気密性を正確に測るための「気密測定」ですが、
大手ハウスメーカーの多くがこれを
実施していないことをご存知でしょうか？
今回はその理由と、
気密測定が住宅性能に与える影響について
お話しします。

コスト削減という壁

気密測定には専門的な機器やスキルが必要であり、
これにコストがかかります。
大手ハウスメーカーは大量生産を得意とするため、
一軒一軒の測定作業を省略することで
効率化を図っています。
結果として、コスト削減のために重要な
検査が行われない場合があるのです。
家づくりにかかる費用を抑えるのは重要ですが、
測定を省略することで性能が十分に
確認されないリスクが生まれます。

ブランド力に頼ったマーケティング

大手ハウスメーカーは、
ブランド力やデザイン性、
広告戦略で消費者の安心感を
引き出すことに長けています。
そのため、性能の裏付けとなる
具体的な数値よりも、
ショールームの華やかさやパンフレットの
見栄えが優先されがちです。
しかし、家の快適さや省エネ性は、
外観ではなく内部の性能で決まる部分が
大きいことを覚えておきましょう。

施工品質のばらつき

全国展開している大手ハウスメーカーは、
地域ごとに異なる施工業者と提携しているため、
品質管理が難しい側面があります。
気密測定を行うと、施工現場ごとの品質の
ばらつきが明確に数値で現れてしまうため、
あえて測定を避ける場合もあるのです。
一方で、地域密着型の工務店では、
こうした品質管理を徹底し、
測定を行っているところも増えてきています。

気密測定が住まいの質を支える

気密測定は、家の断熱性や快適性を
知るために欠かせない重要なプロセスです。
大手ハウスメーカーの販売戦略や
デザイン性に惑わされず、
住宅性能を正確に理解することが、
後悔しない家づくりのカギとなります。
家は一生に一度の大きな買い物。
信頼できる工務店を選び、
気密測定を含む性能をしっかり確認して、
快適で省エネな住まいを実現しましょう。