劣化しやすい部分の事前チェックポイント

2025年12月17日

劣化しやすい部分の事前チェックポイント

家づくりやリフォームを考えるとき、
多くの方が間取りや設備に
意識を向けますが、
実は“劣化しやすい部分”への
理解こそ長く安心して暮らすために
欠かせない視点です。
今回は、建物の弱点になりやすい場所と、
事前にチェックしておきたいポイントを
お伝えします。

■外壁とシーリングの状態を見る

外壁は雨風や紫外線を
直接受けるため、
家の中でもっとも劣化が
分かりやすい部分です。
特にチェックしたいのは、
外壁同士の継ぎ目にある
“シーリング材”のひび割れです。
ここが劣化すると雨水が入り込み、
構造材や断熱材にまで
影響することがあります。
リフォーム前には必ず、
外壁とシーリングの状態を
専門家に確認してもらいましょう。

■屋根は見えないからこそ注意する

屋根は普段ほとんど見えないため、
気づいたときには劣化が
進んでいることが多い場所です。
瓦のズレ、板金の浮き、
コケや汚れの付着などは、
雨漏りのサインになることも。
ドローン調査や専門業者の点検は、
家を守るために非常に有効です。
リフォーム計画の前に、
屋根の状態を知ることが
安心の第一歩になります。

■水まわりは配管の“中”を見る

キッチンやお風呂、トイレなどの
水まわりは、設備の劣化だけでなく、
見えない“配管内部”の状態にも
注意が必要です。
長年の使用で配管内に汚れがたまり、
流れが悪くなったり、
においの原因になることも。
設備交換のタイミングで、
配管の点検や洗浄を行うことで、
トラブルを未然に防ぐことができます。

家は年月とともに
どこかしら傷んでいきますが、
早めに気づくことで、
大きな修繕を避けることができます。
外壁・屋根・水まわり。
この三つのチェックは、
新築でもリフォームでも
“後悔しない家づくり”に
つながる大切なプロセスです。
ぜひ計画の前に、
一度住まいの状態を見直してみてください。