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将来を考えない人は要注意

将来を考えない人は要注意

 

家を建てるとき、あるいはリフォームをするとき、多くの人は「今の暮らし」を基準に考えます。

今は夫婦二人だから、このくらいの広さでいい。
今は子どもが小さいから、この間取りでいい。
今は階段も苦にならないし、2階に寝室があっても問題ない。

もちろん、今の暮らしを大切にすることは重要です。

しかし、住宅は洋服や家電と違って、簡単に買い替えるものではありません。

10年後、20年後も、その家で暮らしている可能性があります。

だからこそ、家づくりでは「今」だけでなく、少し先の自分たちの暮らしまで考えておくことが大切です。

 

 

■「今は大丈夫」が、将来も大丈夫とは限らない

 

 

例えば、今は元気で階段の上り下りが苦にならないとしても、年齢を重ねれば体力は変わっていきます。

子どもが小さい頃は、2階に子ども部屋があるのが当たり前だったとしても、子どもが独立すれば、その部屋をほとんど使わなくなるかもしれません。

逆に、今は必要ないと思っていた収納や手すり、寝室とトイレの位置などが、将来は重要になることもあります。

リフォームでも同じです。

「今壊れているところだけ直す」という考え方もありますが、せっかく工事をするなら、

「この工事をしたあと、10年くらいは大きな工事をしなくても済むだろうか?」

と考えてみる価値があります。

今の不便だけを解決するのではなく、次に困りそうなことまで一度考えておく。

これだけでも、住宅との付き合い方は変わってきます。

 

 

■家族の人数は変わっていく

 

 

新築を考えるとき、「子ども一人につき一部屋」と考えて間取りを決めることがあります。

もちろん、それが悪いわけではありません。

ただ、子どもが成長して家を出た後、その部屋をどう使うのかまで考えてみてください。

例えば、子どもが独立した後は、夫婦それぞれの趣味の部屋にする。

一部屋を収納や納戸として使う。

将来、在宅で仕事をするためのスペースにする。

こうした使い方ができるよう、最初から「用途を固定しすぎない部屋」にしておく方法もあります。

反対に、今の家族構成だけを基準にして部屋数を増やしすぎると、将来、使わない部屋ばかりになってしまうこともあります。

大切なのは、

「何部屋必要か」だけではなく、「家族が変化したとき、その部屋をどう使えるか」

まで考えることです。

 

 

■年齢を重ねたときの暮らしを一度想像してみる

 

 

家づくりでは、少し考えにくい話もあります。

それは「年を取ったとき、この家で暮らせるか」ということです。

例えば、

・寝室からトイレまでの距離
・夜に廊下を歩く必要があるか
・階段を使わないと生活できない間取りになっていないか
・玄関の段差は大きくないか
・浴室やトイレに手すりを後から付けられるか
・掃除や庭の手入れが大きな負担にならないか

こうしたことです。

まだ元気なうちは、あまり気にならないでしょう。

だからこそ、元気なうちに考えておく意味があります。

すべてを「将来のため」に合わせる必要はありません。

ただ、将来変更できる余地を残しておくことは大切です。

例えば、後から手すりを取り付けやすい壁にしておく、寝室の近くにトイレを配置する、1階だけでも生活できる可能性を残しておく。

こうした小さな工夫が、何十年後かに大きな意味を持つことがあります。

 

 

■「将来」とは老後だけではない

 

 

将来を考えるというと、老後のことばかりを想像するかもしれません。

しかし、住宅における「将来」はもっと身近なものです。

子どもが小学生になる。

中学生、高校生になる。

子どもが独立する。

夫婦の働き方が変わる。

親との同居が必要になる。

趣味が変わる。

車を買い替える。

こうした変化も、すべて将来です。

例えば、今は車1台で十分でも、子どもが大きくなれば2台必要になるかもしれません。

今は物が少なくても、家族が増えれば収納が足りなくなるかもしれません。

今は共働きで忙しくても、将来は家にいる時間が増えるかもしれません。

「10年後の家族は、どんな生活をしているだろう?」

そう考えてみるだけでも、今まで見えていなかったものが見えてきます。

 

 

■家は「完成した瞬間」がゴールではない

 

 

住宅の計画では、どうしても「完成したとき」が一番の目標になりがちです。

素敵な外観にしたい。

おしゃれなキッチンにしたい。

広いリビングが欲しい。

もちろん、それも大切です。

しかし、本当の意味で家の価値が分かるのは、完成してから何年も暮らした後ではないでしょうか。

「この収納があってよかった」

「この動線にしておいてよかった」

「1階で生活できるようにしておいてよかった」

そんなふうに思える家なら、時間が経つほど満足度が高くなります。

逆に、完成したときには満足していても、5年、10年と暮らすうちに不便なところが増えていくこともあります。

家づくりで考えるべきなのは、完成写真だけではありません。

その家で、10年後、20年後にどんな生活をしているのか。

そこまで想像してみることが大切です。

 

 

■まとめ

 

 

家を建てるとき、リフォームするとき、「今の自分たちに必要なもの」を考えるのは当然です。

でも、それだけでは十分ではありません。

家族構成も、年齢も、働き方も、生活スタイルも変わっていきます。

だからこそ、

「10年後、この家でどう暮らしているだろう?」

「子どもが独立したら、この部屋はどうする?」

「年齢を重ねても、この家で無理なく暮らせるだろうか?」

と、一度考えてみてください。

未来を完全に予測することはできません。

だからこそ、将来に合わせてすべてを決めるのではなく、暮らしが変わっても対応できる家にしておくことが大切なのだと思います。

家は、建てた日から古くなっていきます。

でも、家族の暮らしに合わせて変化できる家なら、時間が経つことは決して悪いことではありません。

「建てたときに良かった家」ではなく、
「10年後、20年後にも建てて良かったと思える家」。

そんな視点を持って、家づくりやリフォームを考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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