トイレについて考えます
2020年12月26日
トイレについて考えます
トイレの間取りを真っ先に考える
という人はあまりいないと思います。トイレはお風呂や洗面脱衣室よりも狭い間取りでも大丈夫なため、つい後回しにされがちでもあります。実を言いますと設計をする私たちも大まかな間取りを作る時にトイレは後回しにしてしまうこともないことはありません。しかし大枠で間取りを決めてみてもトイレの位置で迷うこともかなりあります。
今回はトイレについて考えてみたいと思います。
トイレの位置のワンポイント
トイレの位置は大まかに・玄関の近く、・寝室の近く、・水回りの近く、に配置することが多いです。まず玄関の近くに設置する場合、家に帰ってすぐトイレに入ることができますし、来客があり「トイレを貸してほしいのですが」と言われた時に、他の部屋に入ることなくトイレまで誘導することができます。 寝室の近くにトイレを置くことで、夜中にトイレに行きたくなった時に近くにトイレがあるとすごく便利です。水回りの近くに配置することが設計では多いのですが、水回りを固めることによって、水道工事がしやすいということはもちろんですが、水のトラブルを分散させないということもあります。
2階のトイレも同じように、階段の近くに設置することが多いです。2階のトイレは排水管の問題がありますので、なるべく外壁に面した場所に設置することがお勧めです。
トイレの音の問題
最近のトイレは節水型ということもあり、流した際の水流の音はそれほど大きなものではありません。しかし夜中など静かな時にトイレを流すとどうしてもその音は小さくても気になるものです。特に2階のトイレを流した時に、すぐ下に寝室があったりするとその後はものすごく気になります。ですのでそのような場合はパイプシャフトを通る排水管に遮音性のカバーを巻くことが有効です。
トイレのニオイ問題
トイレといえばやはり臭いの問題がつきまといます。しかし最近のトイレは消臭機能がついているものがあり、イメージよりも実際はそれほどキツイ臭いはないかと思います。こまめに掃除することも大事ですが、トイレには換気扇をつけるか、窓を設置する必要があるため、換気ができる準備は整っています。
2階にトイレは必要ですか
寝室や子供部屋を2階に作ることが多いですから、2階にトイレがあることはとても便利です。トイレが多ければ、朝の時間帯など混雑も緩和できます。しかしトイレが二つあるということはメンテナンスにも倍のお金がかかるということです。 本当に2階にトイレが必要か家族で話し合う必要もあるでしょう。
トイレ自体の大きさにもこだわってみよう
今まで設計する中で、トイレは1.0畳分のスペースに作ることが多いです。そうすると奥行きのスペースは十分なのですが、幅を考えるとそれほど大きなスペースではありません。日本の家屋は尺モジュールと言う寸法を使いますので、トイレのスペースは 730ミリ×1600ミリくらいのサイズが多いです。730ミリというのは狭すぎるわけではありませんが、余裕があるわけでもありません。もしトイレにこだわりがあるのであれば、少しゆったりした設計にしてもらった方がいいかもしれません。
トイレにこだわりがある人それほどでもない人、色々な方が見えると思いますが、トイレは毎日使うものです。トイレはゆっくりした時間が流れますので、お気に召さないトイレになると、毎日が楽しくありません。
豊かな人生にするためにもトイレにこだわってみませんか。
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