設計という仕事

2024年07月02日

設計という仕事

設計者と一口に言っても、
そのスタイルやアプローチは
大きく異なります。
大きく分けると、
設計者は
「アーティスト」と
「デザイナー」の
二つのタイプに分類されることがあります。
どちらのタイプの設計者を選ぶかで、
あなたの家づくりの進め方や
結果も変わってくるでしょう。

アーティストとしての設計者

アーティストタイプの設計者は、
自分の中から湧き出るセンスを
形にすることに重きを置きます。
著名な建築家が自分のスタイルを貫き、
それに基づいた家づくりをするの
がアーティストの典型的な例です。
彼らは自分のセンスを
世に問うことを楽しみ、
その作品が評価されることに
大きな喜びを感じます。
世の中の名作建築の多くは、
こうしたアーティストタイプの
設計者によって生み出されています。

デザイナーとしての設計者

一方、デザイナータイプの設計者は、
クライアントのニーズや好みを
しっかりと把握し、
それを具体的な形にすることを目指します。
音楽業界で例えるならば、
アーティストが自分のスタイルを
貫くミュージシャンであるのに対し、
デザイナーは他のミュージシャンに
その人のスタイルに合った楽曲を
提供する作曲家のような存在です。
デザイナーとしての設計者は、
住まい手の希望を細かく聞き取り、
それをもとに最適な住まいを
提案することに力を注ぎます。

あなたに合った設計者を選ぶ

どちらのタイプの設計者が良いかは、
あなたの家づくりの目的や
スタイルによります。
アーティストタイプの設計者に依頼すると、
彼らの独自のセンスが反映された
個性的な家が出来上がるでしょう。
ただし、その場合はある程度
設計をお任せする方が
良い結果を生むことが多いです。

一方、デザイナータイプの
設計者に依頼する場合は、
自分の希望や好みをできるだけ
具体的に伝えることが重要です。
細かい要望を出すことで、
よりあなたの理想に近い
住まいが実現します。
デザイナータイプの設計者に
「お任せで」と言ってしまうと、
その設計者の個性が
強く反映されることがありますので、
注意が必要です。

設計者のタイプを理解し、
それに応じたアプローチを取ることで、
あなたの家づくりは
よりスムーズに進むでしょう。
アーティストタイプか
デザイナータイプか、
自分に合った設計者を選び、
具体的な要望やイメージを
しっかりと伝えることが大切です。

家づくりは一生に一度の
大きなイベントです。
あなたの理想の住まいを
実現するために、
設計者とのコミュニケーションを大切にし、
納得のいく家づくりを進めてください。
ぜひ参考にしていただければと思います。