田舎に家を建てる

2024年09月11日

田舎に家を建てる

いま、日本の各地では急速に
「コンパクトシティ化」が進み、
限界集落や過疎地の存在が
増えてきています。
大都市に住むことが
合理的だという声が強まる中、
田舎に家を建てることは無駄だ、
という意見も耳にするようになりました。
特に、ライフラインの維持が
難しくなる地域に家を建てるのは
リスクが高いという考え方です。
しかし、果たして田舎に家を建てるのは
本当に無謀な選択なのでしょうか？

ライフラインの
リスクとコスト

まず、田舎に家を建てることが
リスクだとされる最大の理由は、
やはりライフラインの維持が
難しいことです。
電気や水道、ガスなどの公共インフラは、
一定の人口密度がないと
コストが高くなります。
例えば、1000軒が集まっている町では、
整備コストを分担することで
一世帯当たりの負担は
少なくて済みますが、
離れた一軒家のために
インフラを維持するのは非常に高額です。
こうした事情が、
田舎に住むことへのハードルを
高めているのです。

田舎の暮らしは
本当に不便か？

しかし、ライフラインの確保が
難しいからといって、
田舎での生活が不可能
というわけではありません。
むしろ、自然豊かな環境の中で
自給自足を目指す生活は、
ある種の憧れにもなっています。
太陽光発電や蓄電池を利用すれば、
電力は自前で確保できますし、
地下水を使った井戸も多くの地域で可能です。
また、浄化槽を使えば、
下水の処理も十分に対応できます。
田舎の広い土地を活用して、
エネルギーをできるだけ使わない
高性能住宅を建てることができれば、
不便を楽しむことさえできるかもしれません。

田舎だからこそ
高性能住宅が必要

高性能住宅というと、
多くの人は都会の利便性に
見合ったものと考えるかもしれません。
しかし、実は田舎だからこそ
高性能住宅のメリットが際立ちます。
田舎であれば土地は安く、
広々としたスペースを確保できるため、
エネルギー自給自足の
設計がしやすいのです。
将来的にライフラインが
途絶えるリスクを考慮しても、
エネルギー効率を最大限に
考えた住宅ならば、
田舎での暮らしはむしろ
安定的で持続可能なものとなるでしょう。

田舎に家を建てるという選択は、
一見リスクが高いように思えますが、
工夫次第でそのリスクを大きく軽減し、
むしろ豊かな生活を
手に入れることができます。
エネルギーの自給自足が
できる高性能住宅を考えれば、
未来の不安にも対応できますし、
自然に囲まれた生活の中で
得られる心地よさは
何にも代えがたいものです。
田舎に家を建てるという選択は、
決して無駄ではなく、
むしろ未来に備えた賢明な
選択肢だと言えるでしょう。