30坪台の家でも広く感じる工夫

2025年12月23日

30坪台の家は、決して狭いわけでは
ありませんが、工夫によって体感的な
広さは大きく変わります。今回は日々
の暮らしをより快適にするための“見
せ方”と“つくり方”のポイントをお伝
えします。

■動線を短くして空間にゆとりをつくる

広く感じる家は、動線が整理されてい
ます。ムダな回り道が減るだけで、室
内の印象は大きく変わります。キッチ
ンから洗面、リビングまで直線でつな
ぐなど、生活の流れを意識した配置が
効果的です。動線がシンプルになると
家具配置にも自由度が生まれます。

■“縦の広さ”を活かすデザインにする

面積は変えられなくても高さは使えま
す。天井を高めにとる、梁を見せる、
吹き抜けを作るなど、縦方向の広がり
は体感面積を大きく変えてくれます。
また縦長の窓を採用すると視線が上へ
抜け、開放感が一段と増します。30坪
台の家こそ高さの演出が有効です。

■収納は“見えない場所”へまとめる

広さを感じる最大のポイントは生活感
のコントロールです。収納は壁の一部
に集約し、扉で隠すと空間がスッキリ
します。パントリーやファミリークロ
ークも有効で、物が表に出ないだけで
部屋の広さは驚くほど変わって見えま
す。収納の“置き場ルール”を決めるこ
とも大切です。

■光と風を取り込む工夫をする

自然光は家を広く見せる最大の味方で
す。南側だけでなく、東西や吹き抜け
上部から光を取り入れると空間が一気
に明るくなります。また風の通り道を
つくっておくと、体感温度も変わり清
潔な印象が続きます。光と風は無料の
リフォームと言える存在です。

30坪台という限られた面積でも、動線
の整理、縦の活用、収納の工夫、光と
風の取り込みによって、体感的な広さ
は驚くほど引き出せます。間取りや設
計は“見せ方”で大きく変わります。今
の家をより心地よくするヒントとして
ぜひ取り入れてみてください。

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