最初の難関ＧＬ計画

最初の難関ＧＬ計画

ギフトホーム佐竹です。

 

本日も雨。

朝からかなり降ってます。

時々土砂降り。

 

そんなお足元の悪い中、

新規様ご来店。

ありがとうございます。

 

家づくりを考え始めて

まだ間もないということ。

そんな時期に弊社にご来店いただき

お話を聞いていただきまして

ありがとうございます。

今後の家づくりの参考になれば

と思います。

 

さて、本日の話題は

ＧＬについて

 

ＧＬとは

グランドレベル（ライン）の略で

建物の地盤面の基準高さになります。

家づくりにとって

基本中の基本、

また簡単なようで難しい問題でもあります。

 

ＧＬと似たような言葉で

ＦＬがありますが、

これはフロアライン。フロアレベルともよびます。

部屋の主に１Ｆの床の高さのことで

大体、ＦＬ＝ＧＬ＋５４８

とか表示されます。

１Ｆの床高が建物の地盤面よりも５４８ミリ高いところに

設計されているという事です。

 

ところでＧＬ。

高い方がよいのか、低い方がよいのか。

いやいや丁度いいのがいいに決まっている。

 

ではちょうどいいってどのくらい？

ということなんですね。

 

ＧＬは大体、前面道路に基準をとって

そこからどのくらい上げる（下げる）かを

決定します。

 

この道路面の基準をＫＢＭといい、

カリベンチマークといいます。

ＫＢＭは道路上の不動のもの、

マンホールの蓋などで設定されることが多いです。

（弊社ではいつもそうです）

 

図面上でＳＧＬ　ＫＢＭ＋２５０

なんて書かれます。

ＳＧＬは

セッケイグランドレベル。

 

説明が長くなりましたが、

このＧＬの高さを決めるのに

私は悩みます。

私だけでしょうか？皆さん悩まないのかな？

 

これ、本当は高ければ高いほど

設計はしやすい。

 

それは雨や下水などの勾配をとりやすく

なるから。

また、今日も雨が降っていますが、

床高は上げれるだけ上げておいた方が、

災害が起こった時など、洪水が起きても

浸水しにくくなるのはお分かりいただけるかと

思います。

 

しかし上げすぎると別の問題が

・家に入るのに階段やスロープが高くなってしまう。

という問題。

 

駐車場もある程度傾斜を付けないと

水が溜まってしまったりする問題がありますので、

少し道路側を低くする必要があります。

 

この駐車場に当たる部分から玄関までが高くなりますと

玄関アプローチの段数が多くなります。

またスロープを付けたい場合は大変。

高さがあるとそれだけ水平距離が長くなってしまうからです。

 

悩ましい問題がもう一つ

 

ＧＬは低い方が見た目がよいという事実。

ＧＬが高いと、基礎がやたらと高く見えて見た目がよろしくない。

そして、先ほどの玄関アプローチが高くなってしまうため

バリアフリーの観点からもいいとはいえないのです。

 

ですから私はいつもどうしているかといいますと

可能な限り低くする

まあ当たり前の選択かもしれませんが。

 

まず雨排水の勾配だけは必ずチェックして

きちんと排水できることだけ確認する

（下水はよっぽどのことがない限りは大丈夫です。

ただ、浄化槽の場合は注意。）

 

それができたら

外構立面図を作成し、

玄関アプローチ、駐車場、その他のＧＬを

確認する。

さらにそこに雨水配管も書き込む。

 

そこまでやって

ＧＬ計画ができます。

 

このＧＬ計画、

建築確認前の一丁目一番地の

設定項目になります。

 

あとで変更なんてできませんので。

 

かなり重要な項目になるかと思います。

あと、土地の状況によっては

土を盛土しなければならなかったり、

排出しなければならなかったりと

そこまで考える必要があります。

 

あまり高さにこだわりのある

お施主様はいらっしゃりませんが、

ここは一番初めに結構詳しく

説明させていただいております。

 

意外にこだわられるかたもおられますので。

このＧＬを意識して他所の建物を見ると

意外にＧＬの違いがあったりして

おもしろいと思います。

 

 

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