高気密住宅でタバコ吸ってもいいですか?
2022年10月27日
高気密住宅でタバコ吸ってもいいですか?
ギフトホーム佐竹です。
本日は、お客様の土地を見に行ってきました。
今はネットが発達してグーグルマップや
地図アプリでも結構詳しく土地の様子が
パソコンの前でも分かるようになりました。
しかしやはり実際にその土地に行ってみないと
分からない事がたくさんあります。
本日の話題は
ヘビースモーカー。
私も、かなり前になりますが、
タバコを吸っておりました。
多い時は一日40本も。
24歳で止めましたから、
もう23年になります。
「家族にヘビースモーカーがおります。
高気密住宅でタバコを吸ってもよいのでしょうか?」
と聞かれたことがあります。
最近のタバコ事情で、
家の中で堂々とタバコを吸える
方がどれほどいらっしゃるか分かりませんが、
最近ではベランダに出たり、縁側へ出て
吸っている方がほとんどになります。
少し前はキッチンの換気扇の下で
吸っている方もおみえでしたね。
家の中で吸わないほうがよいという
結論なのですが、
高気密住宅内での喫煙について
考えてみたいと思います。
高気密住宅といっても
換気機能は必ず付いています。
換気の目的は、室内の有害物質等を
室外へ排出すること。
ちなみに換気のルールは
建築基準法で、室内空間の
1/2を1時間で入れ替える。
ということは、タバコを吸っても
2時間あれば室外に排出される計算になります。
細かい計算をすると、
タバコの煙は浮遊粉塵という汚染物質。
この基準は0.15mg/m3。
タバコ1本から発生する量は、
約30mg。
するとタバコを1本吸うごとに
約200m3の換気が必要になります。
(30/0.15=200)
30坪程度の住宅の1時間当たりの
換気量は120m3程度なので、
約2倍の換気量が必要になります。
ということは、
計画換気で1時間に120m3で
計算しているとタバコの煙の
有害物質の排出が間に合いません。
その排出に間に合わない煙が、室内に
ヤニとなってくっつきます。
第一種換気などダクト配管していると
ダクト内にも換気扇にもヤニが付く。
そしてヤニにホコリがついたりして
どんどん劣化が早くなります。
仮に間に合うような換気量を確保すると
第三種換気の場合、冬だと室内温度がかなり
低下してしまい、その分エアコンの負荷が
かかり、電気代が上がってしまう。
ですので、室内でタバコを吸う予定が
ある人は、会社の休憩室のように局所排気のある
喫煙室を作ってそこで吸うようにしましょう。
せっかく高気密高断熱住宅で健康によい
家に住むのですから、これを機会に
禁煙にトライしてみてもよいでしょう。
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