必要な空調設備の選定方法

必要な空調設備の選定方法

ギフトホーム佐竹です。

本日は、完成見学会。

江川建築さんの揖斐川町の

完成住宅をお借りして

行いました。

江川建築

https://www.egaken.net/

江川建築の社長夫妻も

同席され、この家の特徴などを

お聞かせいただきました。

やはりいろいろな物件を見ると

勉強になります。

次の現場で活かしたいアイデアも

たくさんありました。

見学にご来場いただいたご家族様は

お子さまが二人。

完成直後の家は家具がまだないので、

子どもは喜んで走り回ります。

そこは高気密高断熱の暖かい住宅。

「お母さん暑い～」

そういう家なんですね。

しかもエアコンは仮設で付けた

６帖用の一台のみ。

それだけで家中が暖かい。

そんな見学会でした。

 

さて、本日は冬の室内温度の低下について

 

断熱がいくらよくても

冬の室内温度は暖房器具をオフにした瞬間から

低下していきます。

それが、断熱性能により、遅いか早いかの

差になります。

 

室内温度を決定するのは単純に熱の収支になります。

 

ＵＡ値が0.4W/m2K
外皮面積が300m2

の家と仮定しましょう。

 

温度差1℃当たりの熱損失は
0.4×300=120W/Kになります。

 

気積（室内体積）が240m3だとすると、
換気量は120m3/h。（換気量は0.5回/ｈ）

 

換気による熱負荷は
0.33W/m2K×120m3/h
=40W/K。

潜熱分もありますので、

外皮分、換気（顕熱＋潜熱）で、
180W/Kを熱損失と仮定します。

 

冬の寒い平均気温を８℃とします。

 

冬の快適な温度を22℃と設定します。

室内温度と外気温度の差は14℃。

 

14℃×180W/K＝2520Ｗが、

想定熱損失分。

 

内部発熱を500Ｗと設定すると、

2520－500≒2,000Ｗ程度。

 

2,000Ｗ＝2.0kWになりますので、

６帖用のエアコンの暖房能力が2.5kWに

なりますので、単純計算で

この家の場合、6帖用エアコンの暖房で

家中を暖房できる計算になります。

 

ちょっとラフな計算をしておりますので、

すべてこのようなカタチになるとは

いえませんが、

今までの経験上、近からず遠からずと

いった感じでしょうか。

 

もちろん、一日のうち寒い時間帯、

暖かい時間帯もありますし、

ギリギリの能力のエアコンを使用

すると、フル稼働時間帯が多くなり

電気代も不利に働く場合がありますので、

エアコンも少し容量を大きくして

余裕のある稼働にしたほうが

電気代も抑えることができます。

 

このように家の断熱性能や

換気状況によって

必要エアコン能力も分かってきますので

ここを勉強すると

過剰なエアコンは要らなくなるかも

しれません。

 

 

 

 

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