家の熱負荷とエアコンの容量

2023年03月22日

ギフトホーム佐竹です。
本日は、主に見積書を作成しておりまして、
時折お客様の家を訪問しておりました。
今日はＷＢＣの決勝戦が行われていると
いうことで少しソワソワしておりましたが、
お昼休憩のテレビを見たところ、日本が
世界一になったと言うニュースを見て
とても嬉しかったです。

さて本日は、家の熱負荷について
考えてみようというお話です。

高気密高断熱住宅にしたからといって、
夏涼しく冬暖かいとなる、という保証は
ありません。

一年を通して家の負荷状況は
コロコロと変わります。

季節によって変わりますし、時間帯によっても
変わります。

そのことを意識して、窓の配置を考えたり
エアコンの容量を決めたりします。

エアコンの容量は最も負荷が高い時に
ぎりぎり耐えられる容量を選定することが
求められます。

最も高い負荷の季節や時間帯に余裕が
あるということはそれは余裕があるというよりも
無駄になってしまいますので注意が必要です。

まずは夏について考えてみましょう。

夏は気温が高くなります。気温が高くなりますので
室内を涼しくするためにはエアコンの稼働が
欠かせません。その中で室内温度を高める
要因を考えておくと夏涼しくするポイントが
決まってきます。壁の断熱も重要なのですが、
やはり断熱でポイントになるのは窓になります。

特に東と西の窓は朝日や夕日が思いのほか
暑くなりますので、東面と西面の窓を設置する
場合はその大きさや位置などに配慮する必要が
あります。特に東や西に建物がなく何も遮る
物がない場合は、大きな窓を設置するのは
熱負荷が上がりますので避けたいところです。

どうしても部屋が暗くなるのが気になるという場合は
小さい窓を複数設置するということも考えましょう。

南面の窓は大きい方が良いのですが、日中の
太陽光がもろに入ってしまうような屋根や庇が
ない場合は外部ルーバーなどの設置が欠かせません。

このような遮蔽設備がなく太陽光が日中室内に
入ってくるような場合は当然熱負荷がかなり
上がることになります。

冬の場合はこの逆になります。

できれば窓から日射取得したいのですが、
夏とは逆にせっかく日中太陽光が上がって
いたとしても室内に太陽光が入って来なければ
意味がありません。

南に太陽光をふさいでしまうような大きな建物が
ある場合は、二階にＬＤＫを持って行って大きな
窓を設置したり、南面を吹き抜けにして上部に
大きな窓を設置すると日射取得に役立ちます。
もちろんこの場合夏の日射遮蔽対策をすることを
お忘れなく。

窓は壁に比べて、熱の出入りが大きくなりますから、
窓の断熱性能には気を使う必要があります。
もう一つ気にしていただきたいのが家の大きさに
なります。断熱性能が高い家でも、延床面積が
大きく、外皮面積が大きくなるということは
性能が高くても熱が多く逃げることを意味しています。

延べ床面積が大きい家の場合、延床面積が
小さい家よりも断熱性能を高くしておかなければ、
熱負荷が高くなりますのでエアコンなどの性能値を
高い物にしておかなければ高い効果は得られません。

このように家の熱負荷というのは様々な要因で
変わりますので、これらを元にしてエアコンの容量などを
決めていただくと間違いがないかと思います。

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