災害対策建築士

2023年07月23日

災害対策建築士

ギフトホーム佐竹です。

本日は、完成見学会。
現在当社の完成物件は
残念ながらありません。
今回の見学会は所属して
おります、岐阜ＳＷ会の
凰建設さんの完成物件を
お借りして見学会を開催
いたしました。とてもすばらしい
お家で気密・断熱も申し分ない。
こういった機会がないと他社が
作る住宅にお邪魔することは
ほとんどありませんので、
自分自身もよい勉強になりました。

さて本日は、
家の防災について

住宅を設計するときに、
防災についてどれほど
意識されているでしょうか。
災害は突然やってきます。
地震・雷・火事・台風・
洪水・暴風などなど。

日本は特に災害の多い
国といわれております。

誰もが自分が被災者に
なるとは考えたくありませんが、
災害について考えるだけで
それを住宅の設計に
生かすことができます。

被災した時に、必要な
知識があれば、被害を
少なくすることができますし、
その知識がなければ命を
落とす危険性もあるのです。

未来に起こるかわからない
災害ですが、未来に後悔
することがないように先取り
して防災の知識を仕入れて
おきましょう。

私は消防団に所属していた
ことがありますので、火事の
現場には何度も行きましたし、
水害の現場に立ち会ったことは
ありませんが、防災訓練には
何度も参加しています。

こういった経験があるかないか
だけで、未来の災害に対する
想像力は桁違いに大きくなります。
防災に対する知識は、こうした
ことの小さな積み重ねなのです。

災害に対して強い家を
作ろうと思えば、こうした
災害について少しでも
経験値が必要ですし、
どれだけ意識しているか
ということが大切になります。

こうした災害について意識の
高い人に設計をして
もらわなければ、災害に
強い家は作れません。

消防団に所属していた経験は、
災害に対する意識も高めましたし、
何よりも地域への関心がたまります。

地域によって水害の多い地域などは
必ずありますが、意識していないと、
水害の多い地域で土地を購入し、
洪水に対する対策もしないまま
家を建築して、忘れた頃に
床上浸水という被害に遭って
しまうことも考えられるのです。

災害対策は、家を建てるときの
話だけではありません。

実際に被災してしまった時に、
どのように生活をするのか。

電気の供給が止まってしまった
としても、太陽光発電がついて
いれば、日中は電気の使用は
できます。しかし太陽光の
自立運転や、専用コンセント
などのことをしっかりと覚えて
おかなければ、いざというときに
電気は使えません。

給湯器のエコキュートは、タンク式に
なっていますから、非常時には
ここをひねれば、ある程度の水の
供給は確保できます。しかしその
取水コックの開け方を知らなければ
活用出来ません。

水道はどうでしょうか。停電に
なったとしても、水道の供給元に
異常がなければ水道は供給されます。

しかし供給元の施設が停電に
なっていると当然水道の供給は
ストップされます。以前水道の
供給元の施設が停電になり、
災害用の予備電源を稼働
させようとしたところ、その予備電源が
故障していたという笑えない失態した
自治体もありました。こういったことが
起こってしまうので、災害時の水の
確保も考えておかなくてはなりません。

防災グッズを家に備えられて
おられる方も多いと思いますが、
非常食には賞味期限も当然あり、
そのチェックも欠かさずに
行ないたいところです。

停電に備えて、発電機を持って
おられる方も多いと思います。
その発電機は定期的に使って
いるでしょうか。燃料は確保
されているでしょうか。いざ災害が
起こって使用しようと思った時に、
燃料がなければ当然使うことは
できません。

災害のことばかり考えていると
憂鬱になってしまいますが、
これから家を建てる人は、いかに
災害に強い家にするかを考えて
いただきたいと思います。家を
建てた後はいざ災害にあって
しまった時の対策を考える。

何より大切なのは生命と財産です。
家族の命と、大切な財産である
住宅を守りましょう。