リノベーションで柱はどうする？

2024年06月08日

リノベーションで柱はどうする？

リノベーションは、
新しい生活を始めるための
素晴らしい機会です。
特に、夫婦二人の終の棲家となる場合、
快適さと機能性が重要になります。
しかし、リノベーションには
さまざまな課題が伴います。
その一つが「柱の処理」です。
広い空間を作る際に
柱が残ることは避けられない
場合が多いですが、
その柱をどのように扱うかが
空間デザインの大きなポイントになります。

既存の柱の役割とリノベーション

ある夫婦の終の棲家の
リノベーション案件を例に取りましょう。
この家は、元々の家に簡素な
増築がされていましたが、
耐震性が不十分な状態でした。
増築部分を耐震性のある構造にするために、
基礎を作り直し、
壁を補強する必要がありました。
広いLDKと寝室を設ける計画でしたが、
広い空間を作るとどうしても
既存の柱が残ることになります。
この柱をどうするかが大きな課題となりました。

柱の処理方法

柱を残す場合、耐震性を
考慮することが最優先です。
柱を取り除くことで広い空間が
実現できるかもしれませんが、
耐震性を犠牲にすることになります。
そこで、残る柱を「隠す」か
「魅せる」かの二つの方法があります。

柱を隠す

柱を壁や収納家具の一部として組み込み、
目立たないようにする方法です。
例えば、柱を収納棚の一部として
デザインすることで、
実用性を兼ね備えた形で
柱を隠すことができます。
この方法は、シンプルでスッキリとした
空間を好む方に適しています。

柱を魅せる

逆に、柱をインテリアの一部として
デザインする方法もあります。
柱にアクセントカラーを施したり、
木目の美しさを生かしたりすることで、
柱自体を空間の特徴的な
要素として活用できます。
この方法は、柱をデザインのポイント
として取り入れたい方に向いています。

具体的な事例

今回のリノベーション案件では、
柱を魅せる方法を採用しました。
広いLDKの中央に柱が
残る形になりましたが、
この柱をあえてデザインの
一部として取り入れました。
柱にナチュラルな木目を
生かした仕上げを施し、
空間のアクセントとしました。
これにより、柱がただの構造物ではなく、
部屋の魅力的な一部となり、
夫婦二人の終の棲家に
温かみを加えることができました。

リノベーションで柱が残る場合、
その処理方法はデザイン性と
実用性のバランスを考えることが重要です。
柱を隠すか、魅せるか、
その選択が空間全体の雰囲気を
大きく左右します。
耐震性を確保しながら、
魅力的な空間を作り上げるために、
どちらの方法が最適かを
慎重に検討してください。

リノベーションは
新しい生活の始まりです。
ぜひ、ご自身の理想の住まいを
実現するための
参考にしていただければと思います。