家庭用電気の基礎知識

2024年07月07日

家庭用電気の基礎知識

電気は私たちの生活に
欠かせないものですが、
その基本的な仕組みを理解している人は
意外と少ないのではないでしょうか。
この記事では、分電盤やブレーカーの役割、
コンセントの使い方など、
知っておくと役立つ情報を提供します。

分電盤の役割

まずは、家庭内の電気を管理する
中心的な装置である分電盤についてです。
電力会社から送られてきた電気は、
まずこの分電盤に集められ、
各部屋に分配されます。
分電盤は、電気容量がオーバーした際に
自動的に電気を切ることで、
事故を未然に防ぐ重要な役割を果たしています。

主幹ブレーカーと分岐ブレーカー

次に、ブレーカーについて見ていきましょう。
主幹ブレーカー、またの名を
漏電ブレーカーは、
屋内配線や家電製品が漏電した場合に
その異常を感知し、
自動的に電気を止める安全装置です。
これにより、火災や感電の事故を
防ぐことができます。
一方、分岐ブレーカーは、
分電盤から各部屋やコンセントに
電気を運ぶ回路に使用されます。
過剰な電流が流れた場合、
その回路のみを遮断し、
家全体の電気が止まるのを防ぎます。
一般的には20アンペアのものが使われます。

コンセントと電力の関係

家庭用コンセントで使える
電力には上限があります。
一般的なコンセントに流せる電流は
15アンペアまでで、
電圧は100ボルトです。
したがって、一つのコンセントで
最大1500ワットまで使用することができます。
例えば、オーブントースター（900ワット）と
ミキサー（200ワット）を同時に使う場合、
その合計は1100ワットとなり、
問題なく使用できます。
しかし、これに電子レンジ（1000ワット）を
加えると、合計2100ワットとなり、
2000ワットの上限を超えてしまいます。
この場合、ブレーカーが落ちてしまうため、
注意が必要です。