室内空間と家具

2024年09月27日

室内空間と家具

家づくりのもう一つの視点

住宅を新築したりリフォームしたりする際、
まず気になるのは間取りや設備。
しかし、家の中で過ごす時間が
長くなるにつれて、
その空間に置かれる「家具」も
非常に重要な要素であることに
気づくはずです。
今回は、家具と空間の関係に
ついて考えてみましょう。
空間の魅力を最大限に
引き出すためのアドバイスをお届けします。

建築と家具はセットで考える

家を設計する際、建物自体の
美しさや機能性に目が向かいがちですが、
実はそれだけでは完璧な
空間は生まれません。
家具は、建物と一緒に考えられるべき
「一生もの」の存在です。
家具が空間に与える影響は大きく、
家の中の雰囲気や居心地の良さを左右します。

例えば、ソファや
ダイニングテーブルなどは、
日常のくつろぎや食事の時間を
彩る重要な要素です。
座り心地の良い椅子や、
機能的でデザイン性の高い
テーブルを選ぶことで、
家全体がより魅力的な場所になるのです。

設備と家具のバランスを見直す

新築やリフォームの際に予算を立てると、
多くの人は設備に重きを置きがちです。
最新のトイレや高機能なキッチンに
魅力を感じるのは当然ですが、
それらは「消耗品」です。
時間が経てば壊れたり、
古くなったりするものです。

一方で、家具は長い時間使うことができる
「一生もの」になる場合もあります。
たとえば、30年経っても価値が
落ちない質の良い家具を選ぶことで、
家の価値そのものを保ち続けることが
できるのです。
50万円の高性能トイレと、
50万円の一生使える家具、
どちらがあなたの生活に
長く寄り添う存在になるか、
少し考えてみてもいいかもしれません。

空間のデザインと家具の調和

キッチンやリビングルームなど、
家の中でよく目にする場所は、
家具と建築デザインがうまく
調和していることが大切です。
単に高価な設備や豪華な
インテリアを詰め込むだけでは、
居心地の良い空間にはなりません。
部屋全体の調和が大事で、
建物そのものが美しく
整っていることで、
設備や家具が一層引き立つのです。

例えば、キッチンが
いくら最新のものでも、
そのキッチンが配置されている
空間自体が美しくなければ、
全体の印象がぼやけてしまいます。
空間デザインと家具の配置を
計画的に考えることで、
家の中全体がバランスの
取れた心地よい空間になります。

長く使える家具選びを

家具選びは、単に見た目や
価格だけで決めるものではありません。
長い時間を過ごす場所ですから、
座り心地や使い勝手、
耐久性も重要な要素です。
また、適切に選ばれた家具は、
住む人のライフスタイルに深く寄り添い、
その生活をより豊かにしてくれます。

設備は確かに重要ですが、
家具にも同じくらいの価値を
見出すことで、
日々の生活がより心地よく、
豊かなものになります。
壊れやすい設備にばかり
お金をかけるより、
長持ちする家具に
少し投資してみるのも
一つの賢い選択です。

住宅の新築やリフォームを考える際、
建築と家具を切り離さずに
一緒に考えることが、
居心地の良い空間を
作り上げるための鍵です。
設備と家具のバランスを見極め、
長く使える「一生もの」
を選ぶことで、
家全体の魅力と価値を
高めることができます。
空間デザインと家具の
調和を意識しながら、
より良い住まいを
築いていきましょう。