住宅性能は二分化していく

2024年10月06日

住宅性能は二分化していく

住宅を新築する際や
リフォームを考える際、
性能面での選択が重要になってきます。
近年、住宅性能は大きく
二分化していると感じます。
国が定めた最適基準ギリギリを満たす家と、
断熱・気密性能に優れた高性能な家。
この違いは、住み心地や将来的な
維持費にも大きく影響を与えます。

基準を満たす家 vs 高性能な家

住宅の性能に関して、
国の定める基準を満たすだけの家と、
断熱や気密にこだわった
高性能住宅が存在します。
例えば、「アルミ樹脂複合サッシ」
という窓がありますが、
これが最も一般的で、
予算に収まる範囲で
選ばれることが多いです。
確かに、これでも「暖かい家」を
作ることは可能です。
しかし、それが本当に快適な家なのか、
また長期的に省エネ性能が
保たれるのかという点を
考慮する必要があります。

一方で、トリプルガラスや
全館空調など、より高性能な
素材や設備を使う家も増えています。
これらの家は、夏は涼しく冬は暖かい、
年間を通して
安定した住み心地を提供します。
特に寒冷地や暑さの厳しい地域では、
オーバースペックだと
思われがちな性能でも、
実際には快適な生活を支える
重要な要素となります。

素材とデザインのこだわり

もう一つの二分化として、
新建材を用いた安価な家と、
自然素材や意匠にこだわった家
という対比もあります。
新建材の家は、
価格面でのメリットが大きいですが、
耐久性や快適性においては
限界があります。
一方、無垢材や自然素材を
使用した家は、コストはかかるものの、
居住者の健康や
長期的な住み心地に大きく寄与します。

ここで重要なのは、
見た目や営業トークに
惑わされないことです。
例えば、窓に関して
「トリプルガラスは
オーバースペックです」
という意見が聞かれることがあります。
しかし、これは単に価格を
抑えたい一方的な意見かもしれません。
確かに、トリプルガラスは
費用がかかりますが、
それが生み出す快適さや
省エネ効果を考えると、
長期的にはむしろ
賢い選択かもしれません。

正しい知識で選択を

最終的に、家づくりで重要なのは、
正しい知識を持って
自分に合った選択をすることです。
ハウスメーカーや
建築業者の言葉に惑わされず、
予算をどこにかけるべきか、
どの性能が自分にとって
本当に必要なのかを
冷静に見極めましょう。
冬場に寒さを我慢しながら
住むことを避けるためにも、
オーバースペックだと思わず、
快適さに投資することも
検討してください。

住宅は長い時間を過ごす場所です。
後から
「もっと性能の良い家に
しておけばよかった」
と後悔しないように、
しっかりとした知識を持ち、
賢明な選択をしてほしいと思います。

性能を見極めた家づくりを

住宅性能が二分化していく中で、
どちらを選ぶかはあなた次第です。
しかし、長期的な快適性や
維持費を考えれば、
性能にこだわることは決して
無駄な投資ではありません。
営業トークに流されることなく、
自分自身で必要な性能を見極め、
後悔しない家づくりをしてください。