魅せる外構照明

2024年12月29日

魅せる外構照明

家と外構の調和を引き出す鍵

新築やリフォームを考える際、
家の設計と外構計画をどう組み合わせるかは
非常に重要なテーマです。
特に、夜間の表情を美しく彩る外構照明は、
住まいの魅力を格段に引き上げる要素の一つ。
今回は、外構照明の計画を
成功させるためのポイントをお伝えします。

家と外構はセットで考えるべき理由

家の設計だけに集中すると、
つい後回しにされがちなのが外構計画。
特に、予算配分の段階で外構の重要性が
軽視されることがあります。
しかし、家と外構は一体感を持って
デザインされるべきものです。
外構が未完成のままだと、
せっかくの新居がどこか物足りない
印象を与えてしまいます。

設計段階から外構も含めて計画することで、
住まい全体のバランスが取れ、
限られた予算の中でも最大限の効果を
引き出すことが可能になります。
このとき、照明計画を忘れないことが大切です。

外構照明が生み出す「夜の表情」

外構照明は、日中には見えない夜間の美しさを
引き出すツールです。
ポイントは、自然な光を再現すること。
例えば、足元を柔らかく照らす
ローボルトライトや、
上からの光を用いるスポットライトは、
自然な雰囲気を作り出します。
一方、下から照らすアッパーライトは、
人工的で不自然な印象を与えることがあるため
注意が必要です。

また、照明の位置や光の強さを調整することで、
家と庭の一体感を強調したり、
アプローチや植栽を効果的に
引き立てたりすることができます。

自然素材との調和で本物の美しさを

特に自然素材を使った家には、
人工的な外構デザインではなく、
自然素材を活かした照明計画が適しています。
たとえば、木製のデッキや石畳には、
暖かみのあるライトがよく似合います。
荻野さんの著書「美しい住まいの緑85のレシピ」では、
自然素材を使った家に最適な
外構デザインが紹介されており、
参考にする価値があります。

このように、素材と照明が調和することで、
昼夜を問わず住まい全体が
「居心地の良い空間」として完成するのです。

外構計画は「見えない価値」を引き出す

外構照明は、住まいの夜の魅力を引き立て、
暮らしを豊かにする大切な要素です。
設計段階から外構を含めた計画を立てることで、
家と外構の調和が生まれます。
自然素材や光の演出を上手に取り入れ、
昼も夜も「魅せる家」を作り上げてみませんか？