気密性能は上棟から始まる

2025年01月06日

気密性能は上棟から始まる

家づくりの一つの大きな節目である上棟。
その日を迎えるたびに感じるのは、
家が「住まい」へと変わる瞬間に
立ち会っているという特別な感覚です。
しかし、上棟には単なる建物の骨組みを
組み上げる以上の意味があります。
そのひとつが「気密性能」です。
今回は、この気密性能について
掘り下げてお話しします。

気密性能の重要性

気密性能とは、建物の隙間を
どれだけ少なくできるかを表す指標です。
家の隙間を減らすことで、
冷暖房効率が上がり、
快適さが大きく向上します。
また、結露やカビの発生を防ぎ、
家そのものの寿命を延ばす効果も期待できます。
しかし、気密性能をしっかり確保するためには、
設計だけでなく、
現場での施工が鍵を握ります。

気密施工をおろそかにすると、
どんなに高性能な断熱材や空調設備を
導入しても効果を発揮できません。
断熱・気密・空調、この3つのバランスがとれて初めて、
本当に快適な住まいが実現します。

施工の意識と技術

以前は、上棟の際に「断熱材を踏むな」
「次の工程に進む前に気密施工を完璧に」など、
私自身が細かく指示を出していました。
しかし今では、現場スタッフの
意識と技術が格段に向上し、
私が何も言わなくても高い精度で作業が進んでいます。
むしろ、彼らの手仕事のほうが
私よりも丁寧で確実な仕上がりに
なることも多いほどです。

これは、会社全体で
「家づくりは細部へのこだわりが大切」
という共通認識を持っているからこそ。
気密施工の完成度が家の快適性を
左右するという意識が、
自然と浸透しているのです。

パッシブデザインの工夫

当社が手がける住宅では、
特にパッシブデザインを重視しています。
たとえば、機械的な循環ファンをなるべく使わずに、
建物自体の工夫で空気の流れをつくる方法です。
これにより、エネルギーを節約しながら
快適性を高めることができます。

気密性能がつくる未来

上棟を迎えたある家にも、
こうした工夫が随所に施されています。
住む人が心から満足できる家を目指して、
気密性能やデザイン、施工のすべてに
妥協せず取り組んでいます。

家づくりの基本は、
目には見えない部分にこそあります。
気密性能はその代表的な例です。
この一歩一歩の積み重ねが、
住む人にとっての
「本当に快適な家」を生み出します。

家づくりをお考えの皆さん、
ぜひ「気密性能」に注目してみてください。
その大切さを感じていただけることと思います。

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