工事中にありがちなトラブルとその防ぎ方

2025年05月17日

見えない部分から出てくる“予想外”に要注意
リフォームでよくあるのが、
「解体してみたら思ったより傷んでいた」というケースです。
たとえば、壁を壊したら中の柱がシロアリに食われていた、
床をはがしたら土台が腐っていた…といったことが、
意外と起こるのです。

これは、既存の家の状態が外からは確認しきれないことが原因です。
工務店としても、図面や目視調査だけでは完全に
見抜けないことがあります。

防ぎ方としては、「追加工事の可能性がある」という前提で
リフォームに臨むこと」。
そのうえで、契約時に「追加費用が発生した場合の説明と
合意の手順」をきちんと決めておくことが大切です。
曖昧なままだと、あとで「そんな話聞いてない！」となりかねません。

職人とのすれ違いは“段取り”で防ぐ
もうひとつ多いのが、「職人さんが急に来て、慌てて対応した」とか、
「どこまで工事が進んでいるかよく分からない」
といった“段取り”に関するトラブルです。

リフォームは、お客様が住みながら行うケースも多く、
その分、日々の生活と工事が密接に関わってきます。
だからこそ、工事の工程表（スケジュール）をあらかじめ
共有しておくことがとても重要です。

また、日々の小さな変化や進捗も、職人や現場監督と軽くでも
やり取りできるような体制があると、安心感がグッと増します。
LINEなどのツールを使って、写真付きで進捗報告をくれる
工務店も最近は増えてきました。

生活空間のストレスをできるだけ減らす工夫
リフォーム中は、ほこり、騒音、職人の出入りなど、
日常生活に少なからずストレスがかかります。
「思った以上に音がうるさくて在宅勤務に支障が出た」
「トイレの位置が変わって、家族が不便そうだった」
こうした声もよく聞かれます。

事前に、工事の影響を受ける場所と期間を細かく確認して
おくことが大切です。
また、「この期間は別の部屋で作業してもらえますか？」
といった要望も、早めに伝えておくと現場側も配慮しやすくなります。

特に小さなお子さんや高齢のご家族がいるご家庭では、
仮住まいや一時避難の検討も選択肢に入れておくと安心です。

「話しやすさ」もトラブル回避のカギ
最後に、すべてのトラブルに共通して言えるのは、
「話しやすい関係性」があるかどうかという点です。

どんなに経験のある工務店でも、完璧に見通せること
ばかりではありません。
そのときに、「ちょっと聞いてもいいかな？」
と思える関係が築けていれば、問題は未然に防げるか、
最小限で済みます。

ですので、工務店選びのときは、技術だけでなく人柄や
対応の丁寧さも大事なポイントにしてみてください。

安心できる工事は、信頼と準備から始まる
リフォーム工事には、どうしても予測できない部分があります。
でも、「想定できるリスクは事前に共有しておく」
「日々のやりとりを丁寧にする」「生活の影響を最小限にする」
この3つを心がけることで、多くのトラブルは防ぐことができます。

そして、何より大切なのは、信頼できるパートナーを
見つけることです。
あなたの家に対して、真剣に向き合ってくれる業者なら、
きっと誠実に対応してくれるはずです。

わたしたちも、そうありたいと日々思いながら、
リフォームの現場に立っています。
これから工事を考えている方が、少しでも安心して前に
進めるよう、願っています。

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