男性の書斎 vs 女性の家事スペース、両立するには

2025年10月28日

男性の書斎 vs 女性の家事スペース、両立するには

家を建てるときやリフォームを考えるとき、
「自分の空間を持ちたい」という思いは
多くの人が抱くものです。
男性は書斎、女性は家事スペース。
それぞれの理想をどう両立させるかは、
家づくりの中でも意外と悩ましいテーマです。
今回は、限られた空間の中で、
お互いの希望を叶えるための工夫を
お伝えします。

■書斎＝“こもる場所”ではなく“整える場所”

男性が求める書斎というと、
「一人で集中できる部屋」というイメージが
あります。ですが、現代の住宅では
独立した書斎をつくる余裕が
ないケースも多いのが現実です。
そこでおすすめなのが、
「コンパクト書斎」や「オープン書斎」。
リビングの一角や階段下を活用して、
デスクと棚を設けるだけでも
十分に機能します。
空間を仕切るより、生活の中に
“自分の整う場所”をつくることが
大切です。

■家事スペース＝“作業場”ではなく“心の余白”

一方、女性にとっての家事スペースは、
単なる「家事動線」ではありません。
家族を支える毎日の中で、
少しでも心が落ち着く時間を
過ごせる場所であることが理想です。
例えば、洗濯動線に合わせた
アイロンカウンターや、
趣味の手仕事ができるテーブルなど。
作業効率を高めるだけでなく、
自分のリズムで動ける“余白のある空間”を
意識することで、毎日の家事が
ずっと楽になります。

■共通点は“こもらず、つながる設計”

書斎と家事スペースは、一見
まったく違う空間のように思えますが、
実は共通するポイントがあります。
それは「家族との距離感」です。
完全に仕切らず、リビングやキッチンと
ほどよくつながる設計にすることで、
互いの存在を感じながら
自分の時間を楽しむことができます。
扉を開ければ会話ができる距離、
音や視線を少し遮る工夫——
その“絶妙なバランス”こそが、
家づくりの腕の見せどころです。

■まとめ

家づくりは、誰か一人の理想を
優先させるものではありません。
書斎も家事スペースも、
「自分を整えるための場所」として、
お互いを尊重し合う発想が大切です。
限られた空間でも、工夫次第で
どちらの希望も叶えることはできます。
家族みんなが心地よく過ごせる家づくりを、
小さな空間設計から始めてみませんか。