第三者のホームインスペクションは必要か？

2025年11月25日

第三者のホームインスペクションは必要か？

住宅を建てる時やリフォームをする時、
「本当にこれで大丈夫だろうか」と
不安を感じることは誰にでもあります。
そこで近年注目されているのが、
第三者によるホームインスペクション、
いわゆる住宅診断です。
今日は、その必要性について、
誠実な立場からお話しします。

■ホームインスペクションとは

ホームインスペクションとは、
建築の専門家が住宅の劣化状況や構造、
施工品質などを客観的に調べる
サービスのことです。
売買時に利用されることが多いですが、
新築工事やリフォーム工事中の
チェックとして利用する人も増えて
きています。

■第三者の診断が役に立つ場面

第三者の魅力は、工事業者とは
利害関係がないという点です。
そのため、判断が偏らず、
気づかれにくいミスや将来の不具合を
早い段階で指摘してくれます。
特に、構造部分や雨漏りリスクは、
素人では判断が難しいため、
第三者の目が力になります。

■診断を受ける際の注意点

ただし、誰に頼んでもよいわけでは
ありません。
資格や経験が十分でない診断士もおり、
結果が曖昧になってしまう場合も
あります。
選ぶ際は、建築士資格を持ち、
現場経験が豊富な人を選ぶのが
安心です。
また、診断結果はあくまで「助言」で、
施工の最終判断は工務店との相談が
不可欠です。

■工務店と第三者の両方を活かす

第三者に診断を依頼すると、
「工務店に失礼では？」と
気にされる方もいます。
しかし、信頼できる工務店ほど、
外部のチェックを歓迎し、
品質向上の機会として活かします。
両者が協力することで、
住まいの安心感は大きく高まります。

第三者のホームインスペクションは、
必ずしも全員に必要というものでは
ありません。
ですが、住宅は大きな投資であり、
一度のミスが長く影響します。
不安を減らし、客観的な視点を
得たい方にとっては、
力強い味方になるサービスです。
大切なのは、診断士と工務店の双方を
上手に活かし、納得の家づくりを
進めることだと感じています。