水まわりの長持ちメンテナンス法

2025年12月06日

家づくりを考えるとき、
水まわりの設備をどう選ぶかは、
日々の暮らしの満足度を大きく
左右します。さらに、せっかくの
設備も、使い方やお手入れ次第で
寿命が大きく変わってしまいます。

ここでは、日々の小さな積み重ねで
水まわりを長持ちさせるための
ポイントをお伝えします。

■キッチンを長持ちさせる工夫

キッチンは「水・油・熱」が集まる
場所です。まず意識したいのは、
シンクまわりの水分をできるだけ
残さないことです。水滴が放置され
続けると、ステンレスでも水垢が
固着し、劣化の原因になります。

調理後はサッと布巾でひと拭き、
週に一度はクエン酸などで軽く
水垢を除去しておくと、輝きが
長く続きます。また、排水口は
「詰まる前に洗う」が鉄則です。
生ごみ受けのカゴを毎日軽く洗う
だけでも、ニオイと劣化の防止に
大きな効果があります。

■お風呂は湿気コントロールが鍵

浴室が傷む一番の原因は湿気です。
入浴後にシャワーで壁面の石けんや
皮脂汚れを軽く流し、その後で
スクイジーで水切りをすると、
カビの繁殖を大幅に防げます。

さらに重要なのが「換気時間」。
入浴後2〜3時間は換気扇を回し、
可能であれば窓開け換気も合わせて
行うと湿度が早く下がります。
浴室乾燥機がある場合は、弱運転で
30分〜1時間まわすだけでも十分です。

■トイレは目に見えない汚れを対策

トイレは陶器部分の汚れだけでなく、
床や壁の「見えない飛び散り」が
劣化を早める原因です。特に壁は
放置すると変色の原因になります。

週に一度、床と壁の下半分を中性洗剤
でサッと拭き取るだけで、臭いの定着
防止や設備の寿命アップにつながり
ます。また、便座まわりのヒンジ部分
も汚れが溜まりやすいので、月に一度
分解清掃を行うのが理想です。

■洗面台は水垢との付き合い方が重要

洗面台は家族全員が頻繁に使うため、
水垢や歯磨き粉による汚れが残り
やすい場所です。特に人工大理石の
カウンターは、放置するとくすみが
出てしまいます。

使った後に軽く水気を拭くだけでも、
汚れの固着は防げます。月に一度は
中性洗剤で全体を優しく磨き、
排水口のヘアキャッチャーも定期的に
清掃しておくと、詰まりを防げます。

■設備を長持ちさせる共通の考え方

水まわりは「汚れを溜めないこと」
そして「湿気を残さないこと」が
長持ちの基本です。特別な道具や
時間がなくても、毎日の小さな習慣で
住まいの寿命は大きく変わります。

長く安心して暮らせる家づくりには、
設備選びだけでなく、日々の
メンテナンスも大切です。あなたの
ご家庭に合った、無理のない習慣から
ぜひ取り入れてみてください。

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