シロアリ対策を取り入れたリフォーム計画

2025年12月13日

家の寿命を大きく縮めてしまう
代表的な原因のひとつが、
シロアリによる被害です。
気づかないうちに木材が食われ、
床が沈む、扉が閉まらないなど、
日常の不具合として現れます。
今回は、リフォーム時に
必ず考えたいシロアリ対策について
お話しします。

■まずは“現状把握”が第一歩

リフォームを計画する際、
最初に大切なのは、
現在の状態を正しく知ることです。
床下や基礎を点検すると、
木材の食害跡や湿気の蓄積など、
見えない部分の劣化が判明します。
特に築15年以上の住宅では、
一度は専門家の点検を受けることを
おすすめします。

■湿気を抑える“環境改善”

シロアリは湿気の多い場所を
好んで集まります。
そのため、床下の通気を改善したり、
換気口の位置を調整したりするだけで、
被害リスクは大きく減ります。
また、浴室や洗面所などの
水回りリフォームでは、
漏水対策や断熱施工を同時に行うことで、
長期的な予防効果が期待できます。

■薬剤処理は“持続性”を意識

シロアリ駆除や予防で使われる薬剤は、
5年程度の効果を基準とするものが多く、
リフォーム時に行うことで、
工事と合わせて効率よく施工できます。
床下全面に散布する方法や、
木材へ直接処理する方法など、
家の構造に合わせて選ぶことが大切です。
防蟻保証の有無も確認すると安心です。

■リフォーム計画に組み込むメリット

シロアリ対策を単独で行うより、
床や壁を開口するリフォームと
同時に行う方が、費用も手間も抑えられ、
より確実な施工が可能になります。
“せっかく開けるなら一緒に”
という発想で計画しておくと、
後悔の少ない住まいづくりにつながります。

シロアリ対策は、
“見えない部分を守る投資”です。
家そのものの寿命を延ばし、
安心して暮らすために、
リフォーム計画に組み込む価値は
とても大きいものです。
ぜひ住まいの点検から始め、
あなたの家に合った予防策を
見つけてみてください。

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