予算を決めない人は要注意
2026年09月15日
予算を決めない人は要注意
「家を建てたい」と思ったとき、最初に考えることは何でしょうか。
間取り、外観、キッチン、断熱性能、住宅会社……。
もちろん、どれも大切です。
でも、それより先に決めておきたいものがあります。
「この家に、いくらまでならかけられるのか」という予算です。
実は、予算を決めないまま住宅会社を回り始めると、後から「こんなはずじゃなかった」となってしまうことがあります。
今回は、なぜ住宅購入・リフォームでは「予算決め」が重要なのか、考えてみたいと思います。
■「いくら借りられるか」と「いくら払えるか」は違う
住宅ローンを考えるとき、銀行などから「これくらい借りられます」と言われると、それが自分の予算だと思ってしまう人がいます。
しかし、ここには注意が必要です。
借りられる金額と、無理なく返せる金額は同じではありません。
例えば、住宅ローンの返済だけなら問題なくても、
固定資産税
火災・地震保険
車の買い替え
子どもの教育費
家の修繕費
老後の生活費
など、家を建てた後にもさまざまなお金が必要になります。
特に岐阜県西濃地域では、車が生活に欠かせない家庭も多いでしょう。
「住宅ローンだけを見て予算を決める」のではなく、家を建てた後の生活全体を考えて、毎月いくらまでなら無理なく住宅に使えるのかを考えることが大切です。
■「せっかくだから」で予算は簡単に膨らむ
家づくりを始めると、最初は「3,000万円くらいかな」と考えていたのに、打ち合わせを重ねるうちに金額がどんどん上がっていくことがあります。
「せっかくだから、もう少し広いリビングに」
「せっかくだから、こっちのキッチンに」
「この収納も便利そう」
「外構もきれいにしたい」
一つひとつは、それほど大きな金額ではないように感じます。
ところが、それが積み重なると、最初の予算から数百万円単位で増えてしまうことがあります。
これは新築だけではありません。
リフォームでも、
「せっかく壁を開けるなら、断熱もやっておこう」
「ここまで工事するなら、窓も交換しよう」
と追加工事が増えていくことがあります。
だからこそ、最初に**「ここまではかける」「ここから先は慎重に考える」**というラインを決めておくことが重要です。
■予算は「総額」で考える
住宅の価格を見るときに注意したいのが、「建物本体の価格」だけを見てしまうことです。
家を建てる場合、建物以外にも、
土地代
地盤改良費
外構工事費
給排水・電気などの工事費
照明・カーテンなど
登記・ローンなどの諸費用
などが必要になる場合があります。
そのため、
「家が2,500万円だから、2,500万円あれば建てられる」
とは限りません。
リフォームの場合も同じです。
「キッチン交換100万円」と聞いても、間取り変更や配管工事、内装工事などを伴えば、最終的な金額は変わります。
見積もりを見るときは、単純に「安い・高い」だけで判断せず、
「最終的に全部でいくら必要なのか」
を確認することが大切です。
■「安さ」よりも「何にお金を使うか」
予算を決めると、「なるべく安くしなければ」と考えてしまいがちです。
しかし、本当に大切なのは、単純に安くすることではありません。
例えば、毎日使うキッチンにはある程度お金をかける一方で、あまり使わない部分はシンプルにする。
見た目だけのための設備よりも、断熱や耐震など、暮らしの安全性や快適性に関わる部分を優先する。
こうした**「お金の使い方に優先順位をつける」**という考え方が重要です。
予算が3,000万円なら、
「3,000万円全部使って、できるだけ豪華な家にする」
ではなく、
「3,000万円を、どこに使えば自分たちの暮らしが一番良くなるのか」
と考えてみてください。
同じ予算でも、考え方によって完成する家は大きく変わります。
■予算には「余白」を残しておく
もう一つ大切なのが、予算をギリギリまで使い切らないことです。
住宅は、計画している段階では気づかなかった費用が発生することがあります。
新築なら土地の条件によって追加工事が必要になることがありますし、リフォームなら、壁や床を壊して初めて分かる問題が見つかることもあります。
また、家が完成した後に家具や家電を買い替えることもあるでしょう。
だから、
「予算3,000万円だから、3,000万円ぴったりまで使える」
と考えるより、
「3,000万円を上限として、その中に余裕を残す」
という考え方がおすすめです。
予算に余白があれば、予想外の出費があったときにも慌てずに済みます。
家づくりで最初に決めるべきものは「間取り」ではなく「予算」
住宅は、人生で何度も買うものではありません。
だからこそ、住宅展示場やショールームを見て「こんな家が欲しい」と思うことは悪いことではありません。
ただ、その前に一度、
「自分たちは、家にいくら使っても、その後の生活を無理なく続けられるのか」
を考えてみてください。
そして、
①総額はいくらまでか
②毎月いくらなら無理なく払えるか
③何を優先するか
④予算にどれだけ余裕を残すか
この4つを家族で話し合っておく。
そのうえで住宅会社に相談すれば、「予算に合わせて家をつくる」という現実的な家づくりができます。
いい家とは、お金をたくさんかけた家ではありません。
自分たちにとって大切なところにはしっかりお金を使い、必要のないところは抑え、家を建てた後も無理なく暮らしていける家。
私は、それが本当の意味で「良い家」だと思います。
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