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なんとなくで家を建てる人は要注意

なんとなくで家を建てる人は要注意

 

「とりあえず新築」では、後から後悔するかもしれません

「そろそろ家を建てようかな」

住宅を考え始めるきっかけは、人それぞれです。

子どもが大きくなって部屋が必要になった。
今の家が古くなってきた。
住宅ローンの金利が気になる。
周りの人が家を建て始めた。
アパートの家賃を払い続けるのがもったいない。

こうしたきっかけ自体は、もちろん悪いことではありません。

ただ、私が住宅の相談を受けていて少し気になるのが、「なんとなく家が欲しい」という状態のまま、具体的な計画に進んでしまうことです。

家は人生の中でも非常に大きな買い物です。

だからこそ、「何となく」から始めてもいいのですが、「何となく」のまま決めないことが大切です。

 

 

■「新しい家が欲しい」と「新しい家が必要」は違う

 

 

まず考えてほしいのは、

「なぜ家が欲しいのか?」

ということです。

例えば、

「今のアパートが狭いから」

という理由なら、家を建てることで解決できるかもしれません。

一方、

「新しい家のほうが快適そうだから」

という理由だけなら、少し立ち止まって考えてみてもいいでしょう。

家を建てることだけが解決方法とは限らないからです。

例えば、今の家をリフォームすることで、

寒さを改善する
暑さを改善する
水回りを新しくする
間取りを変更する
収納を増やす
耐震性を高める

といったことができる場合があります。

もちろん、建て替えたほうが合理的なケースもあります。

大切なのは、「新築ありき」で考えないことです。

新築・建て替え・リフォーム・住み替え。

一度、選択肢を並べてから考えると、判断を間違えにくくなります。

 

 

■「広い家=良い家」とは限りません

 

 

住宅展示場などに行くと、広いリビングや大きな収納、立派なキッチンなどに目を奪われます。

「こんな家に住めたらいいな」

と思うのは当然です。

しかし、実際に暮らし始めてから重要になるのは、見た目だけではありません。

例えば、

「子どもが独立した後、その部屋はどうするのか」

「掃除する場所が増えても大丈夫か」

「収納は本当にこれだけ必要なのか」

「老後、2階まで毎日上がるのか」

「光熱費はどれくらいかかるのか」

こうしたことも考える必要があります。

特に家の広さは、建築費だけでなく、冷暖房費や掃除、メンテナンスなど、住み続けるためのコストにも影響します。

例えば「せっかく建てるのだから大きくしよう」と考えるより、

「自分たちの暮らしには、どのくらいの大きさが必要なのか」

と考えたほうが、満足度の高い家になりやすいでしょう。

 

 

■「今の生活」だけで間取りを決めない

 

 

家づくりで意外と難しいのが、将来の暮らしを想像することです。

例えば、30代・40代で家を建てる場合、今は子どもが小さくても、10年後、20年後には生活が大きく変わります。

子どもが高校生になれば、必要な部屋や収納も変わります。

そしてさらに年月が経てば、子どもが独立する可能性もあります。

一方で、自分たちは年齢を重ねていきます。

つまり、

「今、一番使いやすい家」=「一生使いやすい家」ではありません。

だからこそ、間取りを考えるときには、

「5年後はどうなっているか」

「10年後は?」

「20年後は?」

と、一度時間を進めて考えてみることをおすすめします。

例えば子ども部屋についても、「何畳必要か」だけではなく、将来使わなくなったときに別の用途に転用できるかまで考えておく。

こうした少し先を見据えた設計が、後々の暮らしやすさにつながります。

 

 

■「安いから」だけで決めるのも危険です

 

 

家づくりでは、どうしても「坪単価」や「総額」が気になります。

もちろん、予算は非常に重要です。

しかし、価格だけで住宅を比較するのはおすすめできません。

例えば、初期費用が安くても、断熱性能が低ければ冷暖房費が高くなる可能性があります。

また、外壁や屋根、水回りなどは、年月が経てばメンテナンスが必要になります。

反対に、最初に少し費用をかけても、断熱性や耐久性を高めることで、長い目で見た負担を抑えられる場合もあります。

住宅は「買った瞬間」が完成ではありません。

10年、20年、30年と暮らしていくものです。

そのため、

「建てるときにいくらかかるか」

だけではなく、

「住んでから、いくらかかるのか」

まで考えておくことが大切です。

 

 

■「誰に頼むか」より先に「何を大切にするか」を決める

 

 

住宅会社を探し始めると、

「A社は安い」

「B社はデザインがいい」

「C社は高性能らしい」

と、いろいろな情報が入ってきます。

ここで迷ってしまう人も少なくありません。

そんなときは、住宅会社を比較する前に、自分たちが家に求めるものを整理してみることをおすすめします。

例えば、

暑さ・寒さをできるだけ減らしたい
地震に強い家にしたい
掃除や家事が楽な家にしたい
できるだけ初期費用を抑えたい
将来のメンテナンス費用を抑えたい
デザインを重視したい
家族が集まる場所を大切にしたい

この中で「絶対に譲れないもの」と「できれば欲しいもの」を分けてみます。

すると、住宅会社の説明を聞いたときにも、

「これは自分たちに必要なものなのか?」

と判断しやすくなります。

住宅会社に家を選んでもらうのではなく、自分たちの暮らしに合う家を、自分たちで選ぶ。

そのための準備が大切なのです。

「なんとなく」は悪くない。でも「なんとなく決める」のは危険

家づくりのスタートが、

「そろそろ家が欲しいな」

という「なんとなく」でも、私はいいと思います。

最初から完璧な住宅計画を持っている人のほうが少ないからです。

ただし、その後に一度立ち止まって、

「なぜ家が必要なのか」

「どんな暮らしをしたいのか」

「今の家では何が不満なのか」

「10年後、20年後はどう暮らしていたいのか」

を考えてみてください。

そして、新築だけではなく、リフォームや建て替えなども含めて比較してみる。

そうすれば、単に「新しい家を買う」のではなく、自分たちの暮らしに合った住まいを選ぶことができます。

家は、完成した瞬間の満足だけでなく、10年後、20年後にも「この家にしてよかった」と思えることが大切です。

「なんとなく家が欲しい」と思ったときこそ、家を建てることより先に、**「どんな暮らしをしたいのか」**を考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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