手すりの位置、浴室リフォームで見落としがちな点
2026年11月04日
手すりの位置、浴室リフォームで見落としがちな点
浴室に手すりを取り付けるとき、「とりあえず1本あればいい」と考えていないでしょうか。
実際には、どこにどのように取り付けるかによって、使いやすさや安全性は大きく変わります。
弊社でも、これまで数多くの浴室に手すりを設置してきましたが、位置を誤ると「あまり使っていない」という声を聞くこともあります。
手すりは、一度壁の中に下地を入れて固定するため、あとから位置を変えるのは簡単ではありません。
だからこそ、設置前にしっかりと検討しておくことが大切です。
入浴時の動作は、立つ、座る、またぐなど、いくつかの場面に分かれます。
それぞれの場面で必要な支え方は異なり、一本で全てをカバーするのは難しいものです。
今日は、浴室リフォームで見落としがちな手すりの位置について、場面ごとにお話しします。
■出入り口の縦手すり
浴室の出入り口は、床が濡れていて滑りやすく、片足を上げてまたぐ動作も加わるため、転倒のリスクが高い場所です。
この場所には、体を支えやすい縦向きの手すりを設置することをおすすめしています。
高さの目安は、床から80センチから90センチ程度で、実際に使う方の身長に合わせて微調整することもあります。
縦手すりは、体を引き寄せたり、支えたりする動作に向いています。
出入り口の幅が狭い場合は、手すりの位置によって通行の妨げにならないよう配慮が必要です。
弊社では、実際の動作を確認しながら、邪魔にならない位置を探るようにしています。
■浴槽をまたぐための手すり
浴槽への出入りでは、またぐ・座るという二つの動作が必要になります。
浴槽の縁から10センチから15センチ程度上の位置に横手すりを設置すると、この動作を支えやすくなります。
浴槽の長辺側、短辺側のどちらに設置するかは、実際の動線を見ながら決めることが大切です。
体重を預けやすい位置に設置することで、またぐ際の不安を大きく減らせます。
浴槽の形状によっては、複数箇所に手すりを設けたほうが安心なケースもあります。
高齢のご家族が複数いる場合は、それぞれの体格に合わせた検討が必要です。
■洗い場での立ち座りを助ける手すり
洗い場に座った姿勢から立ち上がる動作は、思っている以上に足腰への負担が大きいものです。
このとき、縦手すりが近くにあると、腕の力で体を支えることができます。
弊社では、実際にご家族に椅子に座っていただき、立ち上がる動作を再現してもらってから、位置を決めるようにしています。
シャワーチェアを使う位置とあわせて検討すると、より実用的な配置になります。
洗い場が狭い浴室では、手すりの出っ張りが動作の邪魔にならないよう配慮も必要です。
洗面器を置く動作とも重ならないよう、位置を細かく調整することもあります。
■将来を見据えた下地補強
今は手すりが必要なくても、将来的に必要になる可能性がある場合は、壁の中に下地材だけを先に入れておく方法もあります。
これにより、必要になったタイミングで、壁を壊すことなく手すりを追加できます。
費用も数万円程度で済むことが多く、将来への備えとして選ばれることが増えています。
浴室全体のリフォームを行うタイミングは、この下地を入れる絶好の機会です。
一度仕上げてしまった壁に、あとから下地を入れ直すのは大きな工事になってしまいます。
40代、50代のうちに備えておくことで、将来の工事を最小限に抑えられます。
■手すりの素材と握りやすさ
手すりには、樹脂製や金属製など、いくつかの素材があります。
濡れた手でも滑りにくい表面加工が施されたものを選ぶと、より安心して使えます。
握る太さも、手の大きさに合わせて選んでいただくことをおすすめします。
冷たさを感じにくい素材を選ぶことも、冬場の使い心地に関わってきます。
色を浴室のパネルに合わせることで、目立たせずに設置することもできます。
表面がざらついた加工の手すりは、石けんが付いた手でも滑りにくい特徴があります。
■利用シーンを想定した設計
体調を崩したときや、ケガをしたときにも、手すりがあることで入浴の負担が減ります。
一時的に体力が落ちている時期にも役立つため、健康なうちから備えておく価値があります。
弊社では、こうした将来的な使い方も想定しながらご提案するようにしています。
ご家族全員が使いやすい位置を、実際の動作を見ながら決めていきます。
妊娠中や高齢の方など、家族の中でも体の状態はさまざまです。
一人ひとりの状況に配慮した設計が、長く使える浴室づくりにつながります。
■費用の目安と工事の流れ
手すりの設置費用は、1本あたり2万円から4万円程度が目安です。
下地補強が必要な場合は、その分の費用が上乗せになります。
工事自体は半日程度で完了することが多く、生活への影響も少なく済みます。
弊社では、事前に位置を確認したうえで、無駄のない工事をご提案しています。
■まとめ
手すりは、本数よりも位置が使いやすさを左右します。
使う方の体格や動作のクセ、生活スタイルによって、最適な位置は変わってきます。
実際の動きを確認しながら決めることで、本当に役立つ手すりになります。
将来を見据えて下地だけ準備しておく、という選択肢もあります。
設置場所に迷ったときは、実際の動作を見せていただきながら、一緒に決めていきましょう。
気になる方は、お気軽にご相談ください。
家族の健康と暮らしを守る
贈りたいのは、「家族の笑顔」。
▶ 無料相談・ご質問はこちら
【LINE】




