失敗しないコンセントの位置を解説! 見落としがちな場所やおすすめの場所をお伝えします!
2022年05月20日
毎日使用する家電製品。家電製品を使用するにはコンセントが必要になります。毎日のようにコンセントに電源を差し込んで、家電製品を使用します。 よく使うからこそ、住んでからコンセントの失敗を見つけてしまいます。
・ここにコンセントがあったら便利だった。
・ここのコンセントは全然使っていない。
・コンセントの数が足りない。
・家具を置く場所に、コンセントを配置してしまった。
コンセントの失敗は、住んでからしかわからないのが実情です。
ですから、 住宅を建てる前にコンセントの位置についてしっかり考えておく必要があります。
もくじ
1.配線(コンセント)計画のタイミング
配線計画といっても、自分自身ですべて決定するのは、さすがに難しいと思います。注文住宅が着工した時点では、まだコンセントの位置などは決まっていないことも多いでしょう。間取りが決定したら、住宅会社に照明コンセントの提案書を出してもらいましょう。 その提案書をもとに家具や家電を想定して位置を決めていきます。提案書に要望や不明点を書き込んでいき、その図面を元にして住宅会社と打ち合わせをしましょう。 できれば現場で打ち合わせをするとより具体的な打ち合わせになると思います。
2.部屋ごとのコンセントの決め方
2-1 リビング
リビングで必要なコンセントは、やっぱりテレビ周りです。テレビの近くでは、レコーダーや、パソコン、タブレット、 ルーターなどコンセントが必要な家電が集中する場所でもあります。またスマホの充電をすることも多いです。その他にも、クリスマスツリー、加湿器、間接照明などを配置することもあります。
最近では壁掛けテレビを設置することも多くなりました。その場合、配線がぞろぞろ見えていてはみっともないので、特にコンセントなどの位置は注意しましょう。
リビングで使用する家電一覧
・テレビ・レコーダー・ ゲーム・ルーター・スマホ・ 加湿器・除湿機・エアコン・オーディオ・掃除機・ 空気清浄機・アイロン
2-2 ダイニング
ダイニングで必要なコンセントは、ホットプレートやたこ焼き器など家族でワイワイ調理する器具になります。また必要であれば、 ダイニングテーブルの上に換気扇を設置することも考えておきましょう。 中にはダイニングテーブルで お仕事をする方もお見えかと思います。そのためパソコンのコンセントがさしやすい位置にあると便利です。
ダイニングで使用する家電一覧
・ホットプレート・ たこ焼き器・ノートパソコン・電気ポット・スタンドライト・掃除機
2-3 キッチン
キッチンは、 家の中でもたくさんコンセントが必要な部屋の一つになります。
キッチンの手元にコンセントがあると、調理家電が 使いやすくなります。 フードプロセッサーやコーヒーメーカーなど使用するときに便利です。 また最近は調理中にスマホで音楽を聴きながら、レシピ動画を流しながら料理をする方も増えています。
キッチンで使用する家電一覧
・冷蔵庫・ 炊飯器・ 電子レンジ・電子ポット・トースター・フードプロセッサー・ミキサー・ホームベーカリー・コーヒーメーカー・ウォーターサーバー・食器洗い乾燥機・生ゴミ処理機・スマホ
2-4 寝室
寝室のベッド周りのコンセントも必要になります。ナイトスタンドや、スマホの充電用、眠りながら音楽を聞かれる方はオーディオ用のコンセント。寝室にテレビを置きたい方も一応確認しておきましょう。忘れてはいけないのが、電気毛布を使用される方や、布団乾燥機を使用される方もコンセントが必要になります。
ベッドを使用される方は、その配置によってコンセントが使いづらくなってしまいますので、部屋の間取りとベッドの位置はあらかじめ決めておいた方が良いと思います。
寝室で使用する家電一覧
・ナイトスタンド・スマホ・ テレビ・ オーディオ・電気毛布・布団乾燥機・ 掃除機
2-5 子ども部屋
子供部屋でも寝室と同じように、ベッドや机の位置とコンセントの位置を確認しましょう。最近では、学習用にタブレットを使用することもありますので、 その充電用としてもコンセントは必須になります。また学習机にコンセントが付いているタイプもありますし、照明をでご用意する場合は、そのためのコンセントも必要になるかもしれません。
子ども部屋で使用する家電一覧
・照明器具・タブレット・ 掃除機・ 電子ピアノ
2-6 クローゼット
最近はクローゼットといっても、小さいものから、 ウォークインクローゼットまで広さが様々です。 使用用途も多岐にわたっており、中には家事室や、 書斎としても使われる方も多いです。そのため広い収納のお持ちの場合は、使用用途によってコンセントを選ぶ必要があります。子ども部屋でもお伝えしましたが、最近は学習用にタブレットやスマホを使うことも多いですので、収納内で電子機器の充電を行う家庭も多くなりました。
クローゼットで使用する家電一覧
・掃除機・タブレット・アイロン・ミシン
2-7 洗面脱衣室
洗面脱衣室は、意外にコンセントが必要になる場所になります。洗濯機はもちろんのこと、ドライヤーやシェーバー、 美顔器などを使われる方も多いかと思います。あと考えておきたいのは、扇風機や電気ヒーターなどの冷暖房器具です。最近の家は夏は涼しく冬は暖かい家が増えてきていますが、どうしても扇風機や暖房機が必要だという方は、その設置場所をあらかじめ決めておく必要があります。壁掛けの扇風機の場合は天井近くになりますし、床置きの場合は床付近になります。
洗面脱衣室で使用する家電一覧
・洗濯機・ ドライヤー・電動歯ブラシ・シェーバー・ 美顔器・扇風機・暖房機 ・掃除機
2-8 トイレ
トイレでコンセントが必要なのは、ウォシュレットや暖房便座のコンセントです。暖房器具が必要な人は設置場所を決めておくと良いと思います。
トイレで使用する家電一覧
・ウォシュレット・暖房器具
2-9 玄関
玄関ホールにコンセントがあると、 電源が必要なインテリアを飾りたい方には必須になります。特に熱帯魚などを飼われる方は、 コンセントが必要になりますので、位置を確認しておきましょう。最近は、靴の乾燥機を置かれる方もいますので、 シューズクロークにコンセントがあると便利かもしれません。
玄関で使用する家電一覧
・水槽・靴乾燥機・掃除機・ インテリア・電動工具・アロマランプ・自転車の充電
2-10 廊下・階段
廊下や階段では、掃除機用のコンセントを設置することがよくありますが、掃除機以外の用途として、足元コンセントを利用した足元灯を設置することもできます。夜中にトイレに行く時など、照明をつけるのではなく、 足元灯だけで十分な場合もあります。
廊下・階段で使用する家電一覧
・足元照明・掃除機
2-11 屋外
屋外に設置するコンセントは、玄関から出てすぐや、駐車場の近くにあると便利かと思います。天気のいい日に庭でバーベキューをする方は、庭の一角にコンセントがあると何かと便利です。屋外コンセントで迷ったら、家の対角上に2箇所設けると良いかと思います。最近では電気自動車の普及が見込まれますので、 電気自動車用のコンセントを考えておくのも良いと思います。
屋外で使用する家電一覧
・高圧洗浄機・照明器具・ 電動工具・自転車の充電・電気自動車 ・浄化槽
3.コンセントで失敗しないために押さえるポイント
配線計画で大事なことは、家の間取りと設置する家具の位置関係にあります。設置する家具が決まっていれば、 空いているスペースにコンセントを配置することができますので、効率よく計画することができます。
あと大事なこととして、外壁に面する壁になるべくコンセントを配置しないようにしましょう。 外壁面は断熱材が入っていますので、コンセントを設置すると、 その断熱材を削って配置することになります。断熱材の種類や、施工方法によっては、そこから隙間風が入ってしまいますので、なるべくなら外壁に面しない位置にコンセントを配置した方がよいです。
4.まとめ
コンセントは、住んでから後悔することのひとつになります。 コンセントの数が足りなければ、延長コード等で解決するというやり方もあります。しかしタコ足配線は、 火事の原因にもなってしまいますので、あらかじめコンセントの数が必要だとわかっている場合は、必要個数配置しておいた方が良いと思います。
便利な家電はこれからも数多く出てくると思いますし、コンセントの必要性は今後も変わりません。 打ち合わせは必ず行なって、納得のいく配線計画にしてください。