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SW工法 スーパーウォール工法とは?メリットとデメリットを解説します

最近聞くことの多くなった「スーパーウォール工法

その工法の内容とメリットデメリットを解説します。

もくじ

1.スーパーウォール工法とは?

1-1 壁・小屋パネル

1-2 高効率熱交換換気システム

1-3 高性能ハイブリッド窓

2.スーパーウォール工法のメリット

2-1 耐震性能が高い

2-2 高気密高断熱のため家の中の温度が変わらない

2-3 断熱材の品質が一定している

2-4 遮音性が高い

3.スーパーウォール工法のデメリット

3-1 エアコンやコンセントの増設がしにくい

3-2  価格が高い

3-3 室内の音が伝わりやすい

4.まとめ

1.スーパーウォール工法とは?

スーパーウォール工法は建材メーカーのリクシルが開発・設計する住宅規格です。昔から日本で採用されてきた木造軸組工法に耐震性能や断熱性能をプラスするのが特徴です。

一般的な木造軸組工法では柱の間に「筋交い」を入れることにより耐震性を確保します。スーパーウォール工法は耐震性能を持つパネルを貼り付け、住まいの壁全体を使って「面」で支えるモノコック構造です。

高性能SWパネル・計画換気システム・高断熱サッシ・ドアを組み合わせることで、高気密・高断熱・高耐震住宅を実現します。

1-1 壁・小屋パネル

スーパーウォール工法の一番の要、壁パネルは構造用パーティクルボードに硬質ウレタンフォームが一体となっています。硬質ウレタンフォームの室内側にラミネートシートが貼付されており、断熱材の結露対策が施されています。柱や間柱に当たる部分には断熱・気密パッキンが取り付けられ、断熱や気密の性能が落ちやすい部分もカバーしています。この壁パネルには制震テープが取り付けられており、耐震だけでなく制震の面も考慮されています。この硬質ウレタンパネルは工場で生産されており、高い品質が確保されています。

1-2 高効率熱交換換気システム

快適な室温のままで換気ができる熱交換型換気、「エコエア90」を採用し、エネルギーロスを抑えた熱交換率90%の熱回収率で高効率な計画換気を実現しています。

1-3 高性能ハイブリッド窓

耐久性に優れたアルミ形材と、 断熱性に優れた樹脂形材を融合したハイブリッド構造をベースにした高断熱複層ガラス を組み合わせることで断熱性を飛躍的に向上させた高性能ハイブリッド窓です。TWが標準となっていますが、さらに断熱性を高めるために高性能樹脂窓のEWを採用することでさらに断熱性能が向上します。

2.スーパーウォール工法のメリット

2-1 耐震性能が高い

スーパーウォールパネルは、構造用パーティクルボードを採用していますので、通常の筋交いのみの耐震工法よりも高い耐震性能を得ることができます。通常ですと、構造用パーティクルボードを要所要所に配置するのですが、 スーパーウォール工法では、外壁全面にこの構造用パーティクルボードが配置されることになります。 このため高い耐震性能が実現されるのです。 

設計にもよりますが、 耐震等級3をとることが比較的容易な方法だといえます。

2-2 高気密高断熱のため家の中の温度が変わらない

高い断熱性能もつスーパーウォール工法は、夏の暑さや冬の寒さに強い点が、大きなメリットになります。気密性が高いため、すきま風を起こさないので冬は外からの冷気、夏は外からの熱気が入り込まず、魔法瓶のように室内の温度を保ってくれます。このため、冷暖房にかかる光熱費が軽減されるのも大きなメリットです。

家の中は、 LDKや、 トイレ洗面所など室温が変わりませんから、ヒートショックを起こすことも防いでくれます。省エネで年中快適に過ごせるのは、家族の健康を守る上でも大事なことです。

2-3 断熱材の品質が一定している

スーパーウォールパネルは、住宅一軒ごとに合わせて工場で生産され現場に搬入されます。このため製造品質のばらつきがありません。また現場で施工する断熱材と比べ、製品として搬入されたパネルを施工するため、寸法の間違いやビスの打ち忘れ、断熱材の施工不良などの施工ミスが起きづらいことが大きなメリットになります。施工する職人の熟練度に依存しない点が、 高い品質確保に繋がっています。

2-4 遮音性が高い

スーパーウォール工法では、全棟気密試験を行っています。このため高い気密性を確保していることが大きな特徴です。 気密性が高いことにプラスして、硬質ウレタンパネルは遮音性にも優れていますので、周辺道路からの騒音を低減させる働きがあります。また、 自宅の中から音が外に漏れることも軽減できるため、音を気にせずに生活することができます

3.スーパーウォール工法のデメリット 

3-1 エアコンやコンセントの増設がしにくい

スーパーウォールパネルは、断熱材が詰まっているため、電気配線や水道管を後から隠蔽するのが難しくなります。 お引渡し後、コンセントを増設したくなった場合、外壁面に接する壁である場合配線を通すのが難しいです。エアコンを新たに設置する場合、壁に配管の穴を開けます。気密性を保たなければならないため、家電量販店でエアコンの設置を依頼する場合は気密性が低くなるリスクがあります。

このため新築時に、なるべくコンセントを外壁側に設けない工夫や、エアコンの配管はあらかじめ設置しておくなどの対策が欠かせません。

3-2  価格が高い

スーパーウォール工法は、その硬質ウレタンパネルとエコエア90、高性能窓など高気密高断熱高耐震の実現するために、材料費が高くなります。 ただし、施工が省略化できるため他の 工法と比べてそれほど価格差があるとはいえません。性能と施工品質と価格を見て決定するとよいでしょう。 

3-3 室内の音が伝わりやすい

気密性が高いため、外部の近隣道路からの雑音が低減できることはよいことなのですが、室内はある意味密閉空間となるため、音が伝わりやすくなってしまいます。

洗濯機の音や掃除機の音が気になるなどのデメリットがあります。 間取りを工夫して自宅内での音にも気を配るしかありません。

ただ、2階にいる子どもに声をかけたりするには、大声を張り上げる必要はなく、普通の声でも十分声が届くというメリットでもあります。 

4.まとめ

比較的新しい工法である、スーパーウォール工法。メリットがたくさんあるため、 高気密高断熱高耐震住宅をお考えの方であれば、一度検討してみてもよいと思います。 

スーパーウォール工法は、硬質ウレタンパネルを中心に、エコエア90、TW窓など高気密高断熱高耐震の住宅を実現させるための工法であるといえます。ここまでの材料が揃うならば価格が高額になることも仕方ないといえます。また、断熱工事が省力化できるためトータルでみるとそれほどの価格差は出ないかもしれません。

グラスウールや吹き付け断熱など施工者による品質にばらつきがあると、理論上の性能は担保できません。それに比べスーパーウォール工法では、施工者の質に左右されず、高品質が保たれることや、気密試験を全棟を実施している点、 性能報告書を発行する点が安心材料であると考えられます。

 

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