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注文住宅を建てる際のよい工務店の見分け方

世の中には、注文住宅を建てる会社はたくさんあります。ハウスメーカーから地元の工務店までたくさんある中から、自分に合った住宅会社を選ばなくてはいけません。ハウスメーカーやビルダーとよばれる規模の大きい工務店は情報がたくさんありますから、調べることはそんなに難しいことではありません。しかし規模の小さい工務店は情報が少ないため、どの工務店がよい住宅会社なのか、自分に合った住宅会社なのか調べることが難しいと思います。今回は、地元の規模の小さな工務店に絞って、よい工務店の見分け方をお伝えいたします。

もくじ

1.ホームページを確認する

1-1  代表のページを確認する

1-2 ブログやコラムを確認する

1-3 資料請求する

1-4 訪問する会社を3社ほど選ぶ

2.実際の会社を確認する

2-1 服装や身だしなみはしっかりしているか

2-2 トイレは必ず借りよう

2-3 商品説明がきちんとされるか

2-4 気になることはどんどん質問しよう

2-5 結局は、 その会社・社長・ スタッフのことを好きになれるかどうか

3.まとめ

1.ホームページを確認する

ホームページは、その会社を知る大事な情報源のひとつです。その中でもただホームページを見るだけでなく、 チェックするポイントをお伝えします。

1-1  代表のページを確認する

会社の方向性を決めるのはその会社の社長になります。よび方は変わりますが、代表とよばれたり会長とよばれたりしています。この会社のトップの考え方にあなた自身が賛同できるかどうかがポイントになります。逆にいうと、この社長とは合わなそうだなと思ったら、 その会社とあなたは合わない可能性が高いです。あまりに文章が短く、当たり障りのない内容だとしたら、あまり情熱のない会社かもしれません。社長のページは、3回くらい読み直してください

1-2 ブログやコラムを確認する

会社の情報をリアルタイムに知ることができるのが、ブログやコラムになります。逆にいうとブログやコラムがないホームページは、その会社のことを深く知ることができません。ブログやコラムから社長の考えや、 スタッフの行動、一貫した体制で会社が運営されているかなど、情報が多ければ多いほどよくわかります。 自分が気になる記事があれば、そのコラムをいくつか読んでみるとよいでしょう。 会社を訪問する前に、 その会社のことがよく分かれば、 実際に対面した際にも、もっと深い質問ができることになります。 またその会社が、 無料のメールマガジン等を発行しているのなら、 ぜひそれを読んでみてください。その会社が YouTube で情報発信しているのであれば、その YouTube も見ておくと判断の一つになること間違いなしです。

ブログなどを見ていくと、過去のイベントなどの情報にも触れることができます。季節に合わせた地域イベントの開催などを開催している 地域密着型の会社もあります。 リフォームに対応しているかなどの情報が載っていることもあります。会社案内を見ることによって、その会社がどのくらい長く営業しているかも一つの判断材料になるでしょう。長年継続して営業している会社は、 存続している理由があるのです。 なかには、保証制度やアフターメンテナンスの情報など、またその会社の性能表示などが載っている場合もありますので、ブログやコラム以外の情報も細かくチェックするとよいでしょう。

1-3 資料請求する

会社によっては、 カタログやパンフレット、会社案内等を郵送で送ってくれます。 中には Web 上で確認できるカタログを用意している会社もあります。 カタログ等紙ベースの情報媒体は、その会社が大事にしていることを細かく載せていると思います。中にはホームページで載せていないような情報が載っていることもありますので、資料請求できるのであれば、 気になる会社の資料は請求しておきましょう。 

1-4 訪問する会社を3社ほど選ぶ

ホームページを閲覧するのは無料でできます。十分に何社かの住宅会社のホームページを御確認したら、実際に話を聞いてみる工務店を3社ほど選びます。もっと数多く工務店を選んでもよいのですが、あまり数が多いと自分自身も混乱してしまいますからまずは3社ほどがよいと思います。 

この選ぶ工務店の基準ですが、 これはあなた自身の住宅に対する優先度で決めて問題ないでしょう。価格が安そうな工務店、デザインにこだわった工務店、 自然素材にこだわった工務店、 高気密高断熱高耐震を売りにする工務店、色々な基準があるため、そこはご自身で決める必要があります。特にこだわりがない場合は、順位をつけて訪問する会社を選んでもよいでしょう。

その3社が決まったら、実際にその会社の前まで行ってみます。会社の前を通り過ぎるイメージです。 会社の外観が何か違和感があると思った場合はやめた方がよいと思います。実際にその会社を見ているのと見ていないのでは大違いですし、一度見てから訪問した方が、自分自身も緊張せずにすみます。外観を見てから3社を決めるのもよいでしょう。

いきなり直接電話したり、メールしたりするのを躊躇するのであれば、その会社が勉強会や完成見学会などを開催しているのであれば、そこに参加しましょう。参加するハードルが低くなりますし、決まった時間でその会社の考え方を知るよい機会になります。 

2.実際の会社を確認する

実際に会社に訪問してから、その会社にお願いするまでぜひ確認していただきたいことがたくさんあります。このパートでは実際に会社に訪問して見たり聞いたりするポイントをお伝えします。

2-1 服装や身だしなみはしっかりしているか

当たり前の話かもしれませんが、接客する人の服装や身だしなみがしっかりしているかがポイントになります。あなたが購入する住宅という商品は、少なくとも1千万円以上する商品になります。そんな高額な商品をだらしのない格好をした人から購入しますか? 工務店だからといって正装しない接客はありえません。作業服がその会社のユニフォームだったとしても汚れのないきれいで、キチンとネクタイをして接客してもらいたいものです。

そこまでしてくれなくても・・・と感じたとしても、無精髭だったり、私服のような恰好で接客する会社は考えものです。第一印象を大事にしましょう。

2-2 トイレは必ず借りよう

接客される場所だけにいると、その会社の情報を得ることができません。トイレに行くと色々な情報が飛び込んできます。トイレそのものの清潔さを見ることができますし、トイレに行くまでに、その会社の掲示物、置いてあるもの、事務机の整理整頓具合まで打ち合わせ場所だけではわからなかった情報がたくさん分かります。 中には進んで倉庫などを見学させてくれる会社もありますので、ぜひその会社の色んな所を見るようにしましょう。

トイレが汚かったり、事務所の中が乱雑だったり、整理整頓がされていないような会社内だったりする場合はやめておいた方がよいのかもしれません。

2-3 商品説明がきちんとされるか

住宅という商品は、購入する時点では紙に書かれた図面と紙に書かれた見積書しかありません。そんな中であなたは住宅を購入するのが注文住宅なのです。 建売住宅を買うのであれば、見たままの住宅設備、仕様で購入することになるのですが、注文住宅では、 そんなわけにはいきません。 注文住宅は、選択しようと思うとその数は膨大になってしまいます。屋根の仕様からキッチン・ ユニットバス・トイレ・洗面化粧台・外壁・床材・内装材・・・たくさんパーツがあります。まずはその会社が商品として、標準品が決まっていることが、 わかりやすく資料として提示されるかどうかが購入者側としても安心につながります。一番困るのが、なんでも要望をいってください。要望を言っていただければ言っていただくだけ対応致しますという会社です。 何でもできるという会社は、何にもできないと言っているのと同じです。 標準仕様があって、そこから追加変更ができるという商品があることで、見積もり価格も明確になります。見積価格提示時に、その価格に入っているものと入っていないものが明確にきちんと説明されるかも安心材料につながります。

例えば、建築確認申請費用や外部の給排水工事仮設トイレなどがその見積書に含まれているかどうか、細かいですが重要なことです。「この会社はかなり安いな」と思ったら別途工事がたくさんあって、気が付いてみたら他社より一番高かったなんてことがありえる業界です。 

2-4 気になることはどんどん質問しよう

普通の人は、 注文住宅を建てたことがありません。初めての経験なのです。ですから分からないことだらけだと思います。そこで分からないことは住宅会社の担当者にとことん聞いてみましょう。同じ質問を他の会社の方にしてみてその回答でその会社を判断してみても良いと思います。注文住宅は、 知識が多岐に渡ります。中にはお客様からの質問にその場ですぐに答えられない工務店のスタッフもいると思います。「なんだ知識がないな」と思わずに、そのスタッフが分からないなりにどう答えるかがその会社のスタンスになると思います。 「社長や上司に聞いておきます」「次回までに調べておきます」という回答であればまだ好感が持てます。一番良くないのは、分からないのに適当に答えることです。 

この質問された時のスタッフの対応もその会社のを見分ける材料になると思います。 

2-5 結局は、 その会社・社長・ スタッフのことを好きになれるかどうか

住宅会社を選ぶ基準は人それぞれです。価格・デザイン・ブランド・性能など 色々な要素があります。 優先順位が決まっている人であれば、そこを重視していただければよいと思います。例えばその会社でないとその工法を扱っていない場合などです。 

最終的には、その会社・社長・スタッフのことが好きになれるかどうかだと思います。 信頼できる・この人は嘘をつかない・誠実な人だ・自分と相性が合う。そんな人と大事な住宅を建てるのであれば、きっと注文住宅建設はうまくいくことでしょう。

一番よくないのは、他の会社やスタッフは好きになれないけど、この会社が一番安いという決め方です。価格だけで決めると、後悔することにしかなりません。 

3.まとめ

「良い工務店の見分け方」と検索すると、 たくさんのページがヒットします。 良い記事もたくさんあるのですが、 中には性能の話しかしてないような記事もありました。 もちろん住宅性能は大事です。しかし注文住宅は住宅性能だけで購入するものではありません。一番の悲劇は、あなたが思う一番の工務店とは、違う工務店に注文住宅を依頼してしまうことです。 

数ある住宅会社の中からあなたが思う一番の工務店は絶対にあります。

注文住宅は建てていて、とてもワクワクするものです。工務店選びもその一つです。今回の記事を読んでいただいて、よい工務店に出会われることを切に願います。

 

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