一覧に戻る

建売住宅と注文住宅の違いは? そのメリットデメリットを解説!

マイホームを持ちたい。そんなとき選択肢はたくさんあります。その中でも迷うのが建売住宅と注文住宅。建売住宅は安くて、注文住宅は高そう・・・そんなイメージではありませんか?

建売住宅と注文住宅は同じ住宅でも驚くほど違います。そのメリット・デメリットを把握して間違いのないマイホームを手に入れてください!

もくじ

1.建売住宅のメリット

1-1 物件を見て購入することができる

1-2 すぐ入居できる

1-3 購入費用が安い

2.建売住宅のデメリット

2-1 同じデザインの住宅が多い

2-2 品質がわかりづらい

2-3 間取りや設備の自由度が低い

3.注文住宅のメリット

3-1 自分の要望を反映させることができる

3-2 好きな土地を選ぶことができる

3-3 耐震性などを把握しやすい

4.注文住宅のデメリット

4-1 工事費が高くなりやすい

4-2 入居するまでに時間がかかる

5.まとめ

1.建売住宅のメリット

1-1 物件を見て購入することができる

建売住宅の最大のメリットは、建物がすでに建っていることです。 注文住宅の場合は、まだ建物は建っていませんから契約した段階では紙でできた図面・ 見積書のみです。3 D パースなどでイメージすることも可能ですが、現物を見ることができる建売住宅にはかないません。イメージと違ったということはありません。

1-2 すぐ入居できる

建売住宅は、購入を決定してから契約すればすぐに入居することができます。契約から入居までの期間が長い注文住宅に比べこの入居期間の短さはかなりのメリットになります。特に入学を控えたお子様や、転勤などの都合で住宅購入を急いでいる方にとっては、この入居の早さは代え難いメリットでしょう。

1-3 購入費用が安い

建売住宅は、 購入費が抑えられるというメリットもあります。購入費が抑えられる要因として・打ち合わせにかかる人件費が少ない・スケールメリットを活かしたコストダウンなどがあげられます。建売住宅は 比較的同じ仕様で建てられることが多いため大量購入によるコストダウンをしています。設備仕様も同じことが多いため、こちらも大量購入によるコストダウンがはかられています。しかし中には、値段設定が高めにされていることもあります。人気の土地や少し大きい間取りなど、注文住宅と変わらない金額もあります。注文住宅でも安い土地を購入して、コンパクトな間取りにすれば建売住宅よりも安くなるケースもありますので、頭から「建売住宅は安い」と決めつけるのは早計です。

2.建売住宅のデメリット

2-1 同じデザインの住宅が多い

同じ住宅会社の建売住宅の場合、また分譲住宅で同じ住宅会社が6棟とか8棟建てている場合は特に同じデザインの住宅が多くなります。中には全く同じデザインの家が並んでいる!なんてことも。メリットの項目でお伝えしましたが、 部材を大量購入しているため、外塀や屋根のデザインも似かよったものになります。家の中の設備仕様も同じメーカーの同じグレード、色も同じということが多々あります。同じデザインはデメリットでもあるのですが、街の調和がとれるという意味ではメリットでもあります。

2-2 品質がわかりづらい

注文住宅と違い建売住宅はすでに建築が終わっていますから、地盤調査や地盤改良、その他の隠ぺい部がどうなっているか分かりません。書類等で確認できればまだよいのですが、現場での施工不良まではさかのぼって調査することは難しくなります

2-3 間取りや設備の自由度が低い

すでに建てられた建物ですから、間取りを変更することはできません。また少し気になる間取りだとしても変更することができないためその物件をあきらめるか、妥協して契約するしかありません。自分たちの家族には、少し大きすぎる、和室は要らないと思ってもそれを含めて契約するしかありません。ここに実は建売住宅の価格の高さがあるのです。

先ほどお伝えした設備仕様に関しても変更することはほぼ不可能です。自分たちが気に入ったメーカーを入れたいのであれば注文住宅しかありません。

3.注文住宅のメリット 

3-1 自分の要望を反映させることができる

注文住宅の最大のメリット、それは自分の要望をしっかりと反映させることができることです。価格面でも家の延べ床面積を減らすことで建築費を抑えることも可能ですし、設備仕様なども自由に決められることから、予算の配分がしやすくなります。トイレは標準仕様にしてキッチンは少しよいものを、なんて調整ができます。外壁や屋根・内装の色なども自由に選択できますから、まさにオンリーワンの住宅にすることができます。

3-2 好きな土地を選ぶことができる

注文住宅は、まず土地を選択しなければいけません。住宅を建てられる土地は限られていますから、その限られた中から選択しなければいけません。土地はエリアや形状や価格が様々ですから、 色々な要素から自分たち家族の理想の土地を選ぶことができます。土地の価格は住宅取得の総額のうち大きなウエイトを占めますから、建物を建てる住宅会社と同じくらい重要な要素になります。 郊外の静かな広い土地を安く購入することもできますし、駅に近い土地を購入することもできますので、家族のライフスタイルに合わせて選ぶことができます。

3-3 耐震性などを把握しやすい 

注文住宅の場合は、住宅会社が自社の独自の仕様を持っています。耐震等級3や 長期優良住宅仕様など前もって耐震性などの住宅の品質に関する項目を把握しやすいことがあげられます。更地の状態から建物が建っていく状況を毎日確認できますから、自分の目で住宅がきちんと立てられているかを確認することができます。 工務店にお願いして重要な部分は写真撮影を依頼するなど安全性や品質に関する項目をチェックすることが可能です。特に地盤改良工事や基礎工事などをチェックできることは大きいといえます。

4.注文住宅のデメリット

4-1 工事費が高くなりやすい

注文住宅は、 自由度が高いため工務店の仕様から変更することが多くなりがちです。このためあらゆる要望を叶えようとするとオプション工事が多くなり工事費が高くなることがあります。逆にいえば自分たちが特に叶えたい要望を盛り込むことによって集中的に優先順位が高いところを追加オプションしていきます。こうすることによって高くなりやすい工事費を抑えることができます。またウッドデッキやカーポートなど入居した後でもできる工事は後回しにしておくこともできます。 

内装や設備にこだわりすぎると予算オーバーになってしまうため、不安な方は定期的に予算書を出してもらうとよいでしょう。

4-2 入居するまでに時間がかかる

注文住宅は契約から約6ヶ月、着工から約4ヶ月、完成するまでに時間がかかります。 土地が住宅用地でなかったり、建築確認申請に時間がかかったりするともっと多くの時間を費やすことになります。妥協したくない家づくりですから、時間をかけてじっくりと考えたいという思いもあります。 しかしそうはいっても時間は有限ですから、いつまでに完成したいという期限もあることでしょう。 その期限内に仕様を決めていくという 悩みや大変さも注文住宅の醍醐味といえるでしょう。

5.まとめ

建売住宅と注文住宅では、同じ住宅でもメリットデメリットがだいぶ違います。

注文住宅が向いている方としては、 自分の理想を間取りに反映したいという強い要望のある方です。建売住宅では自分の理想としている住宅に合致する家を探すことは難しいといえます。吹き抜けのある家や、アイランドキッチン、リビング階段や絶対外すことのできない断熱材など色々とこだわりのある方は注文住宅が向いています。

逆に、住宅に対してそれほどこだわりがない、 手間とコストをかけたくないという方であれば建売住宅が向いています

建売住宅は住宅を購入する。注文住宅は住宅を建てる。 このように考えてみますと自分自身がどちらが合っているか分かるのではないでしょうか。

一覧に戻る