戸建住宅とマンションどちらを選ぶ?メリットとデメリットを解説!
2022年05月27日
「戸建住宅とマンションではどちらがお得ですか?」
マイホームが欲しいと思った時に、戸建住宅にしようかマンションにしようか迷われる方も多いかと思います。 個人の好みがありますので正解はありませんが、戸建住宅には戸建て住宅の良いところが、マンションにはマンションの良いところがあります。もちろんどちらにもデメリットもありますから、 それらを知った上でご家族にあったマイホームを決定すると良いと思います。
もくじ
1.マンションのメリット
1-1 駅に近い物件が多い
マンションは駅に近い物件が多く、 通勤通学はもちろんどこに行くのも便利です。もちろん注文住宅でも駅に近い物件で土地を探すことは可能ですが、駅に近い土地は狭くて高い物件が多く注文住宅には適していないことが多いです。
1-2 防犯対策がされている
玄関ドアの鍵一つで外出ができます。エントランスはオートロックになっていますので、不審者の侵入をある程度防ぐことが可能です。管理人や居住者の目があるので犯罪を未然に防ぐ効果が期待できます。 実際マンションを含む中高層住宅の侵入窃盗の場所別発生状況は7.8%とかなり低くなっています。
1-3 修繕計画がしっかりしている
マンションは修繕積立金を支払うケースが多く、エントランスや共用部分は定期的にメンテナンスをしています。ですので常に建物が綺麗な状態で維持されるというメリットがあります。
1-4 管理人がいるので安心
管理人が常駐しているマンションでは、セキュリティ面で安心だといえます。エントランスや共用部分、庭やゴミ置き場などの掃除も管理人の業務のひとつのため、マンションをキレイな状態に保たれます。ただ、管理人がいないマンションもありますし、常駐していないマンションもありますので、確認が必要です。
1-5 ワンフロアで家事がしやすい
標準的なマンションでは、 1フロアになっており室内に階段がありません。室内がフラットなので移動が楽ですので、高齢者でも暮らしやすいといえます。
1-6 管理会社が清掃をしてくれる
エントランスや廊下など共用部分は管理会社が清掃をしてくれるので、自分たちで掃除をしなくてもいつも綺麗になっています。
2.マンションのデメリット
2-1 間取りが決まっている
戸建住宅と違い、マンションはあらかじめ間取りが決まっています。部屋数はもちろん収納も変えることができません。キッチンやお風呂も決まっていますから、今あるスペックで購入を決定しなければなりません。そのためある程度の要望の妥協も必要になります。
2-2 管理費や駐車場代がかかる
マンション特有の管理費や修繕積立金、駐車場代がかかるため、住宅購入で住宅ローンを支払っていても別にそれらの費用がかかります。マンション購入者の大半はこの事実を知らず住宅ローンの支払い金額だけを見てマンションを購入することが多いのですが、実際に住むことになって管理費や駐車場代がかかることを知り意外に多くの出費に悩む方も多いです。これらの費用を含めて資金計画をする必要があります。
2-3 庭がない
1Fに専用庭が用意されている物件を除いて、マンションには庭がありません。家庭菜園をやってみたい、ペットを思い切り遊ばせたい、庭造りを楽しみたいという方にはマンションは向かないでしょう。
2-4 上の階や隣の家の騒音問題
マンショントラブル事例で多いのが騒音問題。隣の家や上の階、中には下の階からの騒音に悩まされる方も少なくありません。足音やドアの開閉音、洗濯機や掃除機の音、人の騒ぐ声や笑い声、テレビやラジオ、楽器の音など様々です。
しかもこれは入居してみないと分からないというのが大きな問題です。引越してみたら上の階から耐えられない騒音が・・・。生活しているのですから、多少の音は必ずするものです。これらの騒音問題に耐えられるか考えておきましょう。
2-5 簡単にリフォームできない
近年マンションリフォームは大きなブームですが、マンションを自由にリフォームリノベーションできるのは、専有部分のみです。つまり室内のみのリフォーム工事になります。
玄関や外壁、窓やベランダ・バルコニーは共有部として扱われますから、勝手に工事をすることはできません。このことが原因で地震が起きた際、玄関ドアをいつまでも修理できないという事例も起きています。
2-6 ペットを飼うのに制限があることが多い
マンションでもペット可物件が多くなってきました。しかしマンションでのペット絡みのトラブルも多発していることから、いろいろと制限があることが多いです。動物の種類や頭数を制限しているケースが大半です。小型犬や猫に限定していたり、犬と猫を合わせて4頭までなどがあります。犬でいうと、チワワやトイプードルはよいが、柴犬はダメという細かい規約があるところも。動物を飼うことが前提であればペット可物件に絞って探す、またペットに関する規約も確認しておきましょう。
3.戸建住宅のメリット
3-1 注文住宅は家族の理想を実現できる
戸建住宅の最大のメリット、それは広さと間取りの自由度です。マンションでは60~70㎡の物件が多いのに対し、 戸建住宅では平均建物面積は約100㎡となっており、マンションよりも広いお家が多いです。注文住宅の場合自分たちの理想に近い間取りを実現することができ、キッチンやお風呂も自分たちの好きなような仕様に変更することができます。
3-2 リフォームが自由にできる
戸建住宅は自分が所有権をもっていますから、自由にリフォームリノベーションをすることができます。マンションでは工事をすることが難しい、外壁・玄関・窓の改修工事もできますので、自分の気に入った思い通りの家にリフォームをすることができますので、満足度が高まります。
3-3 ペットを飼うことができる
戸建住宅では、自由にペットを飼うことができます。大型犬を飼うこともできますし、たくさんの猫を飼うこともできます。玄関に熱帯魚や金魚などを観賞用に置くこともできますし、何よりも水槽のメンテナンスもマンションよりもしやすいです。庭にゆとりがあれば、ドックランを作ることもできます。まさにペット好きの方は戸建住宅がおすすめです。
3-4 庭がある
戸建住宅にはあって、マンションにはないものの代表は「庭」といえるでしょう。マンションも1Fに庭がある所もありますが、その用途は制限されます。
戸建住宅の庭は自分の好きなようにアレンジができます。倉庫を置いてもよいですし、自分の趣味のために利用するかたもいます。家庭菜園やお花が好きな奥様は野菜やお花を存分に楽しめます。ちょっとしたハーブなどを植えて生活に彩を添えるそんなライフスタイルに憧れます。
3-5 駐車場のコストがかからない
マンションと違い戸建住宅は、自分の敷地内であれば駐車場は車を停め放題になります。もちろん土地の制約がありますから、無制限とはいえませんが、あらかじめ駐車場の計画をしておけば家族の車の台数を止めることはできるでしょう。
3-6 管理費や修繕積立金がない
マンションのように管理費や修繕積立金がありませんので、住宅ローンの支払いプラスアルファの費用が発生するということはありません。しかし修繕積立金がないのですが、将来的なリフォームや修繕のために貯蓄をしておかなければいけないということは言うまでもありません。
3-7 土地が資産となる
戸建住宅とマンションのどちらが資産価値が高いか気になる所です。購入した価格が同じだとして、マンションは緩やかに資産価値が下がっていきます。戸建住宅はマンションの下落よりも早く資産価値が下がりますが、ある一定の下落まで行くと資産価値はそれ以上下がることはありません。それは土地の資産価値が下がらないからです。建物の価値がゼロになったとしても土地の資産価値は下がりませんから、ここからはマンションよりも相対的に資産価値が高くなります。
3-8 ZEH住宅は水道光熱費が安い
最近の戸建て住宅とりわけ注文住宅では国の制度もありZEH住宅が推奨されています。このため水道光熱費がかなり安い住宅も多いのが特徴です。
4.戸建住宅のデメリット
4-1 防犯対策が必要
マンションでは、予め防犯対策が施されているのに対し、戸建て住宅では自分たちで防犯対策をする必要があります。 マンションと違い道路や庭から侵入しやすいということも被害が大きい特徴です。これらのことから自分の家は自分で守る必要があり、そのための対策が必ず必要になってきます。
4-2 修繕費を貯めておく必要がある
修繕管理費を積み立てるマンションとは違い、自己責任で建物を維持していく必要があります。住宅は年数が経てばメンテナンスや修繕が必要になります。その費用は全て自己負担になります。修繕せずに長期間放置することも可能ですが、そうすると修繕の範囲がどんどん大きくなり費用が割高になってしまうこともあります。ですから定期的なメンテナンスが欠かせません。そのために修繕費を日頃からこつこつと貯めておく必要があります。
5.まとめ
今回は戸建住宅とマンションのメリットデメリットを解説致しました。どちらが良い悪いではなく、ご家族のライフスタイルと照らし合わせてどちらが合っているかが大事です。優先順位をどこにもっていくかでも変わります。
例えば、どうしてもペットを飼いたいのであれば戸建住宅になりますし、駅の近くに住みたいのであればマンションを選択することがよいでしょう。
これからご家族とどんな暮らしをしていくのか。将来への希望や理想を想像して、住宅選びを楽しんでください。