住宅の標準と自由度と

2023年03月18日

住宅の標準と自由度と

ギフトホーム佐竹です。
本日は、見積書の作成や
各現場の段取りなどをしておりました。
午後からは来客対応もしておりまして、
あいた時間に資料作りを承りました。

さて本日は住宅の標準化について。

さまざまな部材が使用されます。
基礎や土台、柱梁、構造材、
屋根や壁断熱材、設備機器や内装材、
玄関窓、外構に至るまで
本当に様々な部材が使用されます。

住宅会社によって使用する材料が
違いますから、そこでデザインなどの
見た目も変化すると思います。

私も他社さんの住宅の現場を
いくつも見ておりますが、弊社との違いが
たくさんあることにいつも驚かされます。

ここは取り入れたいなあと思うところもあれば、
これはお客様にとってどうなのだろうと
考えることも度々あります。

住宅はつまるところオーダーメイド商品に
なりますので、同じ住宅会社でも
毎回毎回やることが異なることもあります。

経験を積み重ねることで
自分の引き出しを増やしながら
また次の現場へと生かして行きます。

そこで自社にとっての標準化や合理化が
進んでいくわけですが、それがお客様に
とって良いことであるのが一番いいのですが、

ただ単にコストダウンするためだけであれば
あまり良くないことになります。

いつも同じ材料、いつも同じ設備機器であれば、
慣れていますから間違う事も少なくなります。
選べる建材を限定して、デザインなども
絞っていけば共通ルールを決めることになりますので
すごく合理化が図れます。

建売住宅などを見ていただければよく
わかるのですが、同じようなデザイン同じ
ような間取り、同じような設備を揃えることで
コストダウンを図り、家の単価を下げているのです。

40年前以上の建物をよく見てみますと、
同じような間取りの建物がたくさんあることに
気がつきます。これはその当時、住宅大工さんが

標準化を図った結果と言えると思います。

しかしこれは40年以上前のことだけでなく、
現在でも私たちも知らず知らずのうちに
似たような材料を使用していることに気がつきます。

私たちプロが見て住宅を見た時に、だいたいの
築年数がわかるのは、使われている材料や
デザインが時代とともに変化しているからです。

住宅とはあまり変わらないものというイメージが
ありますが、同じような材料でもどんどん変化
していきます。細かい規格などは変わらないことが
多いですが、特にデザインや色目などは大きく
変化して行きます。設備機器などは特に代表的な
もので、20年前のトイレと現在のトイレを見比べてみても、
変化しているさなかには気づきませんが、今改めて
20年前のトイレを見るとかなり変化していることが
すぐにわかります。

少し話が脱線しましたが、住宅を標準化して行くと
どんどんコストが下がっていくので良いことかと思います。
しかし、自由設計と言いながら自由度が下がって
いることも事実です。

この典型といえるのがハウスメーカーで、
自由設計と言いながら細かい間取りの
変更ができないのは標準化をしているためなのです。

この標準化や自由度の高さが住宅会社によって
変わりますので、そこがあなたの住宅会社を
選ぶ基準になることかと思います。

この標準化や自由度というのは、設備機器や
デザイン、間取りだけの話ではなく、耐震強度や
断熱性能、気密性能に係る標準化や
自由度も影響してます。

断熱性能や気密性能、耐震強度は標準化されており
変更はできないが、内装材や設備機器は
自由に変更できるという会社もあります。

断熱性能や気密性能耐震強度はもちろん、
内装材や設備機器間取りも標準化されている。
壁紙の色や外壁の色だけは自由にできますよ
という住宅会社もあります。

その住宅会社の標準が何なのか。
施主である自分は何を自由にすることができるのか？
そこがわからないと、どの住宅会社に
頼んでいいかが分かりません。

その違いを充分に説明してもらい
自分に合った住宅会社を見つけていただくと
失敗のない家づくりになると思います。

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