50年後に困らせないために

2023年06月11日

50年後に困らせないために

ギフトホーム佐竹です。

本日は、午後から勉強会に参加
しており、ＺＯＯＭで参加しておりました。
今回の勉強会は、出前館の創業者、
花蜜さんという方のご講演でした。
出前館の創業の頃のお話から、
現在取り組まれている事業のお話まで、
壮絶な人生を送っておられます。
どの事業も夢があって、真剣に取り組まれて
おられる所がすごいなと思いました。

さて本日は、
地域におけるあなたの住宅
という話です。

家を建てる人のほとんどが、自分が
その家を使うことをイメージして
建てることとおもいます。何を当たり前の
ことをいってるんだと思われるでしょうが、
もちろん全員がその思いで家を建てます。

自分が住むために建てるのですから、
自分がその家を使うことをイメージするのは
当然です。

住んでからの生活スタイルや、今後発生
するであろうメンテナンスのこと、維持管理の
ことにも気を使って、住宅設備を考えたり、
建築する住宅会社に色々聞いたりする
ことと思います。

しかしあなたにも、寿命というものが訪れます。
家を建てたご夫婦が、その家で暮らせるのは、
何年になるでしょうか。30歳で家を建てたと
すると、早い人で40年、100歳まで生きたと
しても70年でその家を出ることになります。

その時に、あなたが暮らしていたその
住宅はどうなっているのでしょうか？

そこまでイメージする人はほとんどいないと
思います。それが普通だと思います。

息子たち親族が、何とかしてくれる
というイメージでしょうか。

誰かが何とかしてくれる。

そういって、何もされることなく放置
されている空き家が、日本には
1000万軒ほどあります。

その時に息子夫婦は、すでに住宅を
建てていて、両親の空き家を相続
したけれども、自分たちの家はあるから、
当面活用することもない。

現在進行形でよくある光景が、
使い道のなくなった住宅だから
売りに出そうと思います。しかし
建物の価値はほとんどなくなっており、
価格がつけられるのは土地の値段
だけになります。そのほとんどの中古
住宅は、解体されることを前提に、
土地の価格から解体費用を引いた
価格設定になることも往々にしてあります。

解体をして売りに出したとしても、
買ってくれる人が現れる保証はありません
ので、建物を解体するのも躊躇して
しまいがちです。

では賃貸に出そうと思いますが、
先ほどの話その住宅は、新築してから
40年以上が経過しています。
他人に貸し出そうと思えばそれなりの
修繕やリフォームをしなければなりません。

この修繕やリフォームも、どれだけ金額を
かければよいか分かりませんし、大金を
掛けたところで借り手が見つからなければ
リフォーム費用が無駄になってしまいます。

固定資産税が毎年発生するのですが、
現在住宅が建っている土地の税金は1/6に
なりますので仕方なく払っている方も
多いと思います。

しかし今後は、そういった住宅が建っている
土地でも固定資産税の特例がなくなり
現在の6倍になりかねません。

放置すると危険な中古住宅の場合は、
行政が解体を執行しその費用が請求
されることもあります。

解体して売ることもできない、
賃貸で貸し出すこともできない。

そうならないために何ができるのか。

誰もが住みたい住宅にすることです。
売って欲しい人や、貸して欲しい人が
たくさんいれば、その住宅は価値が
あると言えます。

そんな価値のある住宅を新築する時に
建てるという選択をすれば、
万事解決するのです。

価値のある地域にするために、
価値のある住宅を建てて
いただきたいと思います。