庭の設計はいつにする？

2025年03月05日

庭の設計はいつにする？

家を建てるとき、つい家そのものに
意識が集中しがちですが、
実は庭の設計も同じくらい重要です。
しかし、多くの工務店やハウスメーカーでは
「家と庭は別工事」
と考えられていることが一般的です。
なぜこのような状況になっているのでしょうか？

庭の設計が後回しにされる理由

これは、住宅業界の営業スタイルに
起因する部分が大きいです。
多くの住宅営業は、契約の「棟数」を
重視する傾向にあります。
そのため、外構や庭の設計を含めるよりも、
まず家の契約を優先させる方が
営業的にスムーズなのです。
また、外構工事は後回しにすることで、
一見契約金額を抑えて見せることができるため、
予算面で折り合いをつけやすいという側面もあります。

しかし、このやり方は本当に住む人にとって
最適なのでしょうか？

住宅設計と庭設計を同時に考えるメリット

庭の設計を家の設計段階から考えることで、
様々なメリットがあります。

配線や配管の計画がスムーズになる家が
完成してから庭の設計を始めると、
電気配線や給排水設備の位置がすでに決まっており、
自由度が制限されてしまいます。
例えば、「アプローチにしたい場所に下水枡がある」
といった問題が発生することもあります。
しかし、事前に庭の計画があれば、
こうしたトラブルを防ぐことができます。

デザインの一体感が生まれる家と庭が
別々に設計されると、
どうしてもデザインの統一感がなくなりがちです。
家の外観と調和する庭を計画することで、
統一感のある美しい住まいになります。

予算の調整がしやすい庭の計画を後回しにすると、
「家に予算を使い切ってしまい、
庭の工事費が足りない」というケースが
よくあります。
最初から庭の設計も考慮することで、
必要な費用を事前に確保し、
満足のいく仕上がりにすることができます。

住宅設計時に庭の設計も依頼しよう

多くの工務店では、庭の設計まで一緒に
提案することは少ないかもしれません。
しかし、施主の立場としては、家を建てる
段階で庭の設計も依頼するのが理想的です。
外構を後回しにせず、最初から考えておくことで、
より快適で機能的な住まいを実現できます。

せっかくの家づくり、大切な住まいの
一部として、庭の計画も早めに
取り入れてみてはいかがでしょうか？

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