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失敗しない家づくりで大切なこと05

失敗しない家づくりで大切なこと05

前回まで、固定金利と変動金利がどのように決定されているのかについてお伝えしてきました。

 

今回から、より具体的な内容に入っていきます。住宅ローンを変動金利で借りた場合の
「変動金利型住宅ローンのシミュレーション」
を簡単にお伝えしていきます。

 

まず、変動金利は毎月変動しますが、変動金利型住宅ローンの金利の見直しは半年に一回となります。しかし、金利が上がった場合でもすぐに返済金額が上がるわけではありません。

 

●金利が上昇しても5年間は返済額は変わりません。

 

なぜ金利が上昇しているのに、返済額は増額されないのでしょうか。

では、この変動金利型住宅ローンの仕組みはどのようになっているのでしょうか。

 

例えば、あなたの月々の住宅ローンの返済額が75,000円だったとしましょう。
その内訳は、元金55,000円、利息20,000円という割合だったとします。

半年後、金利が上昇します。もちろん、利息分が上昇します。
この場合、元金55,000円、利息25,000円の返済額合計80,000円になるのではなく、
返済額75,000円が変わらず、
その内訳が、元金50,000円、利息25,000円になります。

 

つまり、金利が上昇すると元金が減るのが遅くなります。そして、5年後の住宅ローンの返済額を見直すタイミングで返済額がアップしてしまうことにもなるのです。

 

この5年後の返済額の見直しの際、想像以上に返済額が上がってしまうこともあるのではないか?と考えますが、あまりにも返済負担が上がってしまうと家計が苦しくなってしまいますので、見直し時の返済額の上限は今まで支払っていた月額の1.25倍となっています。

現在返済額が75,000円だったとしたら、5年後の返済の見直し時の最大返済額は93,750円までになります。これを激変緩和措置といいます。

 

このように、リスクの高い変動金利ですが、金利が上昇したからといってすぐさま生活に支障が出るということはありません。しかし、金利上昇によって元金の返済が遅くなるため、それがどんどん先延ばしになり、いつまでたっても住宅ローンが終わらない、ということが起こらないとも限りません。

 

●変動金利最大のリスク「未払い利息」

 

未払い利息とは、支払っていない利息が積みあがっていく状態のことです。変動金利の場合は金利が変更になっても5年間は返済額が変わりません。変わるのは返済額に占める元金と利息の内訳です。

 

万が一、急激なインフレが起こって金利が一気に上昇してしまった場合。

 

現在の返済額が75,000円で利息が20,000円の場合、急激なインフレで、返済額が75,000円に対して、利息が80,000円になってしまうことも考えられます。

こうなると、元金返済額が0円になり、さらに利息が5,000円未払いの状況になります。この支払されていない利息のことを「未払い利息」といいます。

このような状況になると元金は一切減っていかないので、返済額が上がるタイミングで大幅な返済額のアップは目に見えています。

 

変動金利は、景気の変動によって変わっていきますが、急激にあなたの生活に影響を与えるわけではないでしょうが、少しずつ豊かな生活を奪っていきかねません。

変動金利にはこのようなリスクもあることをしっかりと理解することが非常に重要です。

 

次回は、
元利均等返済と元金均等返済
についてお伝えします。

 

 

 

 

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