猫も杓子も吹付断熱

2023年05月11日

ギフトホーム佐竹です。

本日は、依頼されている大規模
リフォームの見積もりのための図面の
作成をしておりました。

またその図面を作成したのち見積書の
作成をしました。かなり築年数のある
おうちで、窓が木製サッシのところもあるなど、
かなりの年代であることがわかります。

あまりお金をかけず家を快適にしたい
ということでまずは住む方のご要望を
お聞きした上で、見積もりをするという
いつものわたくしのスタイルで見積もり
をさせていただきました。

今後の見積もりがどういうふうに
変化して行くか楽しみでもあります。

さて本日は

吹付ウレタンの話題になります。

今日本の断熱材で、吹付ウレタンが
使用されている割合が結構高くなっております。
吹付ウレタンは、断熱性能としても
高い数値が期待できますし、
その材料特性から気密性能も
高くすることができます。

まず断熱性能ですが、基本的に
発泡ウレタンですので、断熱性能は高いです。
しかしその施工方法が、現場での吹き付け
作業になりますので、作業員の能力により、
現場現場での断熱性能が変わる恐れがあります。

一度施工してしまうと、剥がす作業は
非常にやりにくいですので、新築等で
電気配線工事を行う場合は、
電気配線工事を先にするのではなく、
断熱工事を先行させ、その後に
断熱吹付作業をすることが
望ましいと思います。

屋根断熱や、天井断熱で吹付作業を
する場合は、これでもかというほど厚く
吹付作業をする現場も見受けられます。

もちろん厚く断熱材を施工することが
断熱性能を上げることになるのですが、
天井裏に入れないほどの、均一の
取れていない断熱材では、その後の
メンテナンス性に問題があると考えられます。

吹付ウレタン工事をすると、気密性能が
高まることが世間の常識となっています。
吹付ウレタンは木材に絡みつくように
密着しますので、これが気密性能を
上げる特徴になります。

しかし吹付ウレタン工事だけで気密性能が
飛躍的に上がるかというとそんな簡単な
ことではありません。構造材組み立て時に
しっかりと気密処理をすることや、
吹付ウレタン工事自体の施工品質により、
気密が取れない場合もあるからです。

吹付ウレタン工事の施工された現場では、
地震などによるたわみで気密性能が
損なわれることもあります。

やはり施工品質が
極めて大事になります。

吹付ウレタンが施工された現場では、
その製品特徴から、木材に絡みついて
しまいますので、建物が解体された時に
木材は、再生されることなく
産業廃棄物として処理されることを
余儀なくされます。

このように環境負荷の面でも
あまりよいとはいえません。

しかしリフォームリノベーションの
現場では、特に屋根や天井、
床下などは、その施工性の
良さから吹付ウレタン施工が
向いていることも確かです。

私自身は、新築で吹付ウレタン施工を
するのは、はっきりいって気が進みません。
しかしリフォームリノベーションの現場で
断熱性能を上げるためには、施工性や
経済性からいって向いている
施工方法かと思います。

新築にしろ、リフォームにしろ、
吹付ウレタン施工は、施工品質が
すべてになります。吹付施工もそうですが、
防湿処理や気密処理をしっかり行える
依頼先であることが欠かせません。

しっかりとした施工を
していただける依頼先を探しましょう。

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