昭和レトロガラス
2023年09月23日
昭和レトロガラス
ギフトホーム佐竹です。
本日は、住宅改修のご依頼が一件。
築45年くらいでしょうか。トイレは
和式トイレ。床と腰壁までタイルが
貼られています。お風呂も同じように
床と腰までタイルが貼られ、腰より
上はモルタル壁仕上げ。昔ながらの
お風呂ですね。お風呂やトイレを
みさせていただくと大体の建築年
が分かります。今回のお家は恐らく
昭和50年前後かと思います。
まだ窓ガラスに模様が多くあった時代。
この頃の方が凝ったガラス多かった
のですが、なぜ少なくなっていったん
でしょうか。
さて本日は、
昭和レトロガラスについて。
本日見た、模様入りのガラス。
今では昭和レトロガラスと呼ばれて
おります。1950~1970年代まで
日本で多く使用されておりました。
日本の家は、昭和に入っても戦前
までは蛍光灯がなく、室内の照明
が弱かったようです。室外に面した
部屋と隣室の壁に型板ガラスの
建具を入れることで外の光が中の
部屋まで届き喜ばれていたようです。
同じようなガラスに「スリガラス」や
「結霜(けっそう)ガラス」というものが
あったようです。このどちらも一度
できあがった透明なガラスにわざわざ
膠(にかわ)を塗り、後から剥がして
表面を荒らして作られていました。
手間がかかる上に強度も低い
高級品でした。
一方このスリガラスの弱みを克服
したのが「型板ガラス」です。
型板ガラスは、ガラスが完全に
固まる前に、彫刻されたロールの
型模様を溶かされたガラス面に
転写する「ロールアウト製法」で
作られています。型模様で作られた
ガラスですから「型ガラス」と
いわれているんですね。
この型板ガラス、型の分だけデザインが
できるため、普及し始めたころは
シンプルな幾何学模様が多かった
のですが、1960年代から種類が
増え始め、草花や日常風景を
モチーフにしたデザインが次々と
登場しました。
大手ガラス3社はどんどん新製品を
出し、「型模様戦争」と呼ばれました。
開発当初は、「製造工程でのガラスの
泡や筋も目立たないから都合のよい
廉価品」と位置付けられていた
型板ガラス。このころには技術と
デザインが融合し、爆発的な普及
となる「昭和レトロガラス」の誕生でした。
しかしその流行も終わりを迎えます。
次々と発売される新製品への対応に
小売りのガラス店が悲鳴を上げます。
大量在庫を抱え、同じデザインの
ガラスに対応することが難しくなって
きたのです。割れてしまったガラスを
直すのに同じ模様が手に入らない
ことも少なくありませんでした。
1970年代後半には、開発競争は
終焉を迎えます。この頃から国産の
型板ガラスの模様はシンプルな
『霞(かすみ)』と『梨地(なしぢ)』
の2種にほぼ集約されました。
これ以外で、出回っているデザイン性の
高い型板ガラスは輸入品が多いです。
最近では、この「型板デザインガラス」を
復活させる取り組みがあるようです。
解体時に出たものや、倉庫の在庫
して眠っていたものを新築やリフォームの
際に利用するというものです。
今でも透明でないガラスのことを
「型ガラス」と呼びますが、正式には
「型板ガラス」なんですね。たまに
「スリガラス」と呼称する人もいますが
「型板ガラス」の間違いです。
今回は型板ガラスについて
見てきましたが、住宅の歴史を
たどっていくと面白い発見があります。
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