気密測定で断熱性能も確認

2023年10月26日

気密測定で断熱性能も確認

ギフトホーム佐竹です。

住宅省エネ2023キャンペーンという補助金が
国から出ていますが、その中で人気がないのが、
「給湯省エネ事業」。省エネ性能の高い
高効率給湯器の設置に対する補助金
ですが、予算は300億円あるのですが、
今の時点で交付申請はわずか22％。
認知がないのか、我々のアピールが
足りないのか分かりませんが、
人気がありません。今からでもまだ間に
合いますが、もっとアピールしていきたいと
思います。

さて本日は、施工の重要性について。

法律改正の影響もあり、住宅の断熱化は
徐々に進んでいます。2025年の省エネ
基準義務化に向かい、住宅会社各社は、
断熱性能をアピールすることが増えてきました。

住宅の高断熱化は、地球環境にとっても
よいことですのでどんどん進めていって
ほしいと思います。しかし住宅の
断熱性能は、書類で確認される
のみになります。

これはどういうことかと言いますと、書類の
数値上では、高断熱な住宅なのに、
実際に住んでみると、それほど断熱性能は
高くないのではないかという住宅もある
ということです。

住宅性能は断熱性能だけでなく、
気密性能も大事なのですが、気密性能は
実際に気密測定するしか方法がなく、
気密測定をしていないところは、
気密性能はよくないと思ってください。

気密性能は気密測定すれば数値が
分かりますが、断熱性能は数値だけで
判断すると、意外な落とし穴があります。

それは施工です。いくら書類上で断熱
性能がよいと書いてあったとしても、
実際の施工がきちんとされて
いなければ、書類と同じ断熱性能を
得ることはできません。

断熱は基本的に、断熱材が入って
いるところしか断熱できません。

当たり前のことをいうようですが、
柱や梁、土台などが熱狂部分に
なっています。設備の貫通部分も、
もちろん断熱はされていません。

基礎の熱橋処理が甘い場合でも
熱損失が増えてしまいます。これらは
日本のＵＡ値計算ルールに考慮
する指定はありません。

計算には入ってはいませんが、
熱移動は起こっていますので、
書類上は熱移動がないことに
なっていたとしても、熱は逃げて
いってしまいます。

柱や梁、土台などは内断熱だけ
では断熱することはできません。
付加断熱をすることで断熱
性能を上げることができます。