土地探しでやってはいけないこと

2025年05月10日

土地探しでやってはいけないこと

家づくりは「土地選び」から始まる

私はこれまで多くのご家族と、家づくりのスタートラインである
「土地探し」をご一緒してきました。その中で、
「もう少し早く相談していれば…」「土地のこと、
もっと知っておくべきだった…」という声を何度も
耳にしてきました。今回は、そんな後悔を少しでも
減らせるよう、「土地探しでやってはいけないこと」
について、誠実な思いを込めてお話しします。

価格だけで決めてしまう

「駅に近いし、この広さでこの値段ならお得かも」と思って、
即決してしまう方も少なくありません。でもちょっと
待ってください。価格はたしかに大切な要素ですが、
安さには理由があります。たとえば、地盤が弱い
地域だったり、近隣に騒音源があったり、法的な制限が
厳しい土地だったりすることもあります。見た目の
「お得さ」の裏に、将来的なコストが潜んで
いるかもしれません。価格の奥にある「背景」を
見抜く目が必要です。

周辺環境をよく見ない

土地だけを見て、「ここで建てたい！」と気持ちが
高ぶるのは自然なことです。でも、その場所で毎日を
過ごすのはこれからのあなたとご家族。周辺の交通量、
通勤や通学のしやすさ、スーパーや病院までの距離、
ご近所の雰囲気…。こうした「暮らしの視点」を
無視してしまうと、建ててから「こんなはずじゃなかった」
ということになりかねません。できれば、時間帯や
曜日を変えて何度か訪れてみると、その土地の
「本当の顔」が見えてきます。

建築条件を見落とす

土地には、その上に「どんな家が建てられるか」に
制限があることをご存知でしょうか？たとえば、
「この土地ではこの建築会社しか使えない」という
“建築条件付き”の土地もあります。気づかずに購入すると、
思い描いていたデザインや間取りが実現できなかったり、
思わぬコストが発生したりします。土地は「売って終わり」
ではなく、「家を建てて初めて意味がある」もの。
建築条件や用途地域など、事前にしっかり確認して
おくことがとても大切です。

専門家に相談せずに決めてしまう

不動産屋さんやネット情報だけを頼りに土地を
決めてしまうケースもありますが、実はその前に
“建てる側のプロ”である建築士や工務店に
相談するのが理想的です。家を建てる視点から
土地を見ると、「この土地には理想の間取りが入りにくい」
「駐車スペースが取りにくい」といったポイントが
浮かび上がってきます。逆に言えば、建てる人と
一緒に探すことで、土地と建物の“最適なバランス”
が見えてくるのです。

焦らず、じっくり。正しい順番で家づくりを

土地探しは、家づくりの土台となる大切な工程です。
けれども、多くの人が「なんとなくのイメージ」や
「勢い」で決めてしまいがち。そうならないためには、
「家づくり全体の流れ」を意識し、信頼できる
パートナーと一緒に、一歩ずつ進んでいくことが
何より大切です。

あなたとご家族が、本当に心地よく暮らせる家を
建てられるよう、土地選びから全力でサポートします。
どうか、焦らず、じっくりと。未来の暮らしを
見据えた土地選びをしていきましょう。