今の趣味を間取りにする？

2023年10月21日

今の趣味を間取りにする？

ギフトホーム佐竹です。

本日は、ガスコンロの調子が悪い
ということで、お客様の家に午後から
訪問してまいりました。キッチンは
２０年前のトステムのシステム
キッチンで、ガスコンロは３口あり、
そのうちの一つが点火してもすぐ
消えてしまうというものです。ガスコンロも
いつか不具合が起きるパーツになります。
しかしここで問題が。レンジフードが
ガスコンロ連動式になっているのです。
お客さまはガスコンロの交換後も
連動機能が必要とのことで、
ガスコンロのみの取り替えでよいのか、
レンジフードも取替が必要か不明のため、
後日見積書の作成も兼ねてメーカーに
確認をとることになりました。やはり
便利な機能は手放せないですね。

さて本日は、
今の趣味を将来も楽しめるか。

家作りを始める時、「趣味の部屋があると
いいですね」というお話もしますし、趣味に
没頭できる部屋を実際に作られる方も
います。バイクや車が好きということで、
インナーガレージを作り、リビングから
眺められる間取りにすることもあります。

ただ、家づくりに今現在の趣味嗜好を
取り入れるのは少し考える必要も
あるのかなと考えます。

自分自身の趣味に関して考えてみますと、
多種多様な趣味がありました。

スノーボードに凝っていた時期もありますし、
毎週のようにバーベキューをしていた時期も
ありました。海で遊ぶために、マリンジェットを
所有し、夏は毎週のように海に行き
ウェイクボードをしていた時期もあります。
車やバイクが好きで、マニアックな車に
乗っていたり、バイクを何台か所有していた
時期もあります。

今現在はといいますと、この中で唯一
残っている趣味はバイクツーリングぐらいです。
しかし現在はバイクを所有しておらず、
機会があるときにレンタルしてツーリングに
行くくらいです。もう趣味とは
いえません。

現在進行形で行っている趣味といえば、
登山くらいです。登山といっても本格的な
ものではなく、近隣の山に登ることが
多いので、ハイキングやトレッキングですね。

もし私が昔の趣味を優先して、バイクや車、
マリンジェットを置くスペースを家の間取りに
組み入れていたらどうなっていたでしょうか。
せっかく作ったスペースが無駄になって
いたかもしれません。

趣味嗜好は年齢とともに変わることも
あります。休日の過ごし方も、年とともに
変化するでしょうし、転職などで仕事を
する日や休日の時間も変わるかも
しれません。

家での過ごし方も変わりますし、
家族のライフスタイルも年齢を重ねる
度に変化して行くでしょう。

昔は休日の夜はテレビの前に家族が
集まって一つの番組を見るような風景が
あったかと思いますが、現在家族
団らんでテーブルを囲んでテレビを
見ている家庭は少ないでしょう。

今現在のライフスタイルが、10年後
20年後に変化してゆくことは容易に
想像できます。

昔はテレビを見ていたのが、いまでは
スマホやタブレットを見ている人のほうが
多いのではないでしょうか。

お子さんもやがて成人になり、家から
いなくなっているかもしれません。

10年後20年後を想像して行くと、
家をどのように使っているかも
分からなくなるかもしれません。

そもそも現在リビングにはテレビが
あることは当たり前ですが、それも
当たり前ではない世界が来るかも
しれません。

住宅の設計を考えるときは、テレビ中心の
リビングの設計ではなく、多様性や可変性、
家族が過ごしやすい場所のある空間を
用意しておくのが良い設計になると思います。