メンテナンスしたくない家
2023年11月18日
メンテナンスしたくない家
昨夜、とある勉強会に出席してきました。
そのお話は、現在の日本の
経済状況などのお話です。
人手不足の問題、採用側と
求人側の思いの違いなどで人手不足が
起きているということなどを学びました。
このお話の中で、日本の伝統産業が
今後の日本経済に必要不可欠という
話があり、伝統産業である蒔絵の
スマホケースが紹介されていました。
このスマホケースはいくらだと思いますか?
との問いかけに皆さん色々と考えを
巡らせましたが。そのお値段なんと
一台〇〇万円。人間国宝が作る、
蒔絵のスマホケースだからこその価格です。
現在注文が5台あり。1年間はこの5台だけを
作るそうです。これが世界で売れている
とのことです。とても真似できることでは
ありませんが。この話を参考に、
仕事をしていければいいなと思いました。
このスマホケースのお値段の正解はコチラ
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/356775.html
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2.本日のコラム
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メンテナンスしたくない家
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当社では、新築工事をしますが、
小規模なリフォームの仕事が多いです。
お客様の住宅のメンテナンスだけでも、
かなりの売り上げになります。30年前に
建てた住宅の住まい手は、
60代や70代になり、住まいの
メンテナンスがますます重要に
なってきています。
30年前は、地域には多くの建築会社が
ありましたが、今ではごくわずかに
なっています。新築工事を得意とする
会社でも、近所の小さなリフォームには
手をつけないところが少なくありません。
その理由は、トラブルが多く、
利益が上がりにくいからです。
具体的に言えば、築古の家は修理が
難しく、リフォーム工事は経験が必要に
なるからです。地域の工務店が細かな
仕事も進んでやってくれると理想的ですが、
実際のところ、顧客対応が難しい場合も
あります。中でも「漏水直し」はトラブルの
発生がよくある分野かと思います。
漏水の原因を見つけるまでが難しく、
何か所も穴を開けながら探す作業は
経験と知識が必要です。そして、
漏水を修理する段階で穴を開け、
それを復旧する工事の方が高額に
なることがあります。漏水修理をする
場合、給水管すべてを取り替える
「配管替え」という工法をとることも
あります。
漏水修理は、進んでやりたい
工事ではありません。しかし、
工事費が高額になることも事実。
それは頭では分かっているものの、
やはり避けたい工事です。工事して
直って感謝の気持ちもあるが、
支払いがあることによる複雑な
気持ちになります。中には感情的に
なられるお客様もいらっしゃいます。
現在の社会情勢では労働力が
不足しています。地域の小さな
困りごとを解決する仕事は
続けたいところですが、お客様を
失うよりも、社員を失う方が
大きな損失になります。
新築の段階ではお客様が
住宅会社を選ぶ立場ですが、
20年後には逆転します。
あなたが選ばれる立場に
なるためには、今から建てる
住宅が維持管理しやすいもので
あることが重要です。漏水などの
トラブルから身を守るために、
しっかりとしたメンテナンスを
考慮して建築しておくことが賢明です。
そうしたメンテナンスしやすい住宅が
「長期優良住宅」です。書類の中に
保守管理の項目がしっかりとあり、
先ほど出た漏水修理のメンテナンスも
20年前の住宅と比べたら費用も
時間も短縮して工事ができます。
どの業界においてもお金は大切ですが、
お金を受け取る際に感謝される瞬間は
一時的なものになります。お金をもらう
段階では喜びとは限りません。
漏水対応の仕事も同様で、
モチベーションはお金に依存しがちに
なってしまいます。しかし、お客様との
コミュニケーションが円滑であれば、
お互いが納得する仕事が成り立つでしょう。
新築やリフォームをお考えの際は、
住宅会社から親身になりたい
顧客と思われて欲しい。また、
住宅会社もそのような思慮ある
お客様から選ばれるような会社
でなくてはなりません。これが
成り立ってウィンウィンの関係に
なれるのではないでしょうか。
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3.編集後記
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久しぶりに自転車に乗りました。
登り勾配を走るのは疲れますね。
高校生まで自転車通学してましたが、
これほど疲れるものだったか。
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